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プロ野球仰天伝説

俳句好きで知られた多趣味の江尻亮/プロ野球仰天伝説128

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

文人プレーヤー


自室には詩集がズラリ


 現役時代から文学、俳句を深く愛し、文人プレーヤーとして知られたのが、大洋(現DeNA)の江尻亮だ。俳号は「柏人(はくと)」。独身時代、部屋には詩の本ばかり数百冊並んでいた。

 早大時代には左腕投手として鳴らし、4年春には防御率0.00、その前後も含め46回2/3の無失点を記録している。大洋入団後も当初は投手だったが、結果が出せず、66年途中から外野手になった。

 インテリ選手らしく、大学時代に学んだ、運動機能学を応用したというムダな力が入らない安定感あるスイングもそうだが、“プレーヤー江尻”の真骨頂は球界屈指の強肩だ。

 遠投は120メートル近く、コントロールも良く、練習で三塁にバットを立て、ライトから投げてワンバウンドで当てる練習をしていたこともある。

写真=BBM
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