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2018セ・リーグ6球団の外国人事情は?

 

優勝するためには、そこが十分に機能していなければいけない。チームに勝利を呼ぶ存在である外国人。まさに助っ人がしっかりと仕事を果たさなければ、優勝も遠ざかってしまう。セ・リーグ6球団の外国人事情を見ていこう。

読売ジャイアンツ



 支配下5選手(ほかに育成3選手)と今季の契約を交わしているが、野手ではA.ゲレーロが三番、C.マギーが四番にドッシリと座り、投手ではS.マシソンがセットアッパー、A.カミネロがクローザーと、投打の重要なポジションを担う。序盤戦こそ調子の上がらなかったゲレーロ&マギーも、直近12試合ではG砲が4本塁打15打点、M砲が2本塁打10打点と絶好調でチームのAクラス浮上に貢献。勝利の方程式を任される右腕2人も安定感があるため、もう1人の助っ人でスターターのT.ヤングマンは開幕から二軍調整(イースタン・リーグ5戦2勝2敗)が続いている。

横浜DeNAベイスターズ


DeNA・ロペス


「打」では打撃部門2冠のホセ・ロペス、「投」では2ケタ勝利の先発ウィーランド、来日1年目の昨季、62試合に登板し防御率2.70の中継ぎパットンを中心に、投打両面で助っ人が欠かせない戦力として機能している。さらに、新加入のバリオスが開幕から先発ローテに加わり2勝をマーク、剛腕サウスポーのエスコバーも中継ぎに控える。オープン戦で3割超えの右打者ソトが外国人枠の関係で、一軍に上がることができないといううれしい悲鳴が上がっている。現時点でシーズン中の補強は予定されていない。

広島カープ



 一軍のメンバーに昨季から大きな変更はない。投手は先発左腕のジョンソンと剛球セットアッパーのジャクソンが不動の存在となっており、野手は球団史上最長の在籍7年目となったエルドレッド、並外れた長打力が魅力のバティスタが主力を張っている。この4人に続くのがバティスタと同郷で打力に優れるメヒア。ファームでは打撃好調で、昇格の機会を虎視眈々とうかがう。中継ぎ新助っ人のカンポスは、ジャクソンの状態次第か。

阪神タイガース



 阪神の助っ人投手陣は優良だ。ご存じメッセンジャーはエースとして今年もここまで4勝を挙げる活躍ぶり。来日9年目でFA権を取得し、来季から日本人枠になる。また“マテドリ”ことマテオとドリスはセットアッパーとクローザーとして、投手陣には欠かせない存在になっている。懸念材料は四番を打つウィリン・ロサリオか。韓国球界で2年連続3割、30本塁打、100打点以上の記録を残し、大きな期待を背負っての来日。開幕1カ月で本塁打1本のみは寂しいが、安打数はチーム3位の20本と徐々に調子を上げている。ロサリオが本調子になれば、4人枠の助っ人たちは期待どおりチームの中心的存在となる。

東京ヤクルトスワローズ



 今季、外国人野手はバレンティンのみだ。青木宣親の復帰もあり“優良助っ人”に変貌し、チームプレーを優先する姿勢を貫く。バットでもここまで5本塁打と貢献している。投手陣ではブキャナンが来日2年目にして開幕投手の大役を任され、見事な勝利で期待に応えた。今季から新加入のハフは先発、カラシティーは抑えの役割を担っているが、不安定さは否めない。中日から移籍のアルメンゴを含め、新助っ人が機能しているとは言い難い。

中日ドラゴンズ



 昨季からの残留はビシエドR.マルティネスのみでほぼ総入れ替えだったが、新助っ人がことごとく結果を残している。野手のソイロ・アルモンテは驚異の勝負強さを誇りクリーンアップに定着。モヤもデビュー戦から3試合で9安打と存在感を見せた。ガルシアは先発としてチームトップの白星をマーク。不調な日本人選手をカバーする活躍を見せている。メジャー51勝のジーも先発ローテで奮闘していたが、4月25日に右手の血行障害検査のため帰国。早い復帰が期待される。

写真=BBM
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