週刊ベースボールONLINE

プロ野球デキゴトロジー/5月1日

ヤクルト・高井雄平のホロ苦先発デビュー【2003年5月1日】

 

初先発の記事の見出しは「壁はタカイか?」だった


 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は5月1日だ。

 若い読者の方は「高井雄平」という投手をご存じだろうか。東北高時代に150キロ超を記録。ダルビッシュ有(現カブス)は2年後輩になる。

 2003年、ヤクルトに1巡目で入団。高卒新人ながら4月22日にはリリーフで一軍デビューを果たした。同年5月1日は高井の一軍初先発の日だ。

 神宮での横浜戦に先発したが、制球が甘く立ち上がりから2安打される不安な立ち上がり。2回表には連打を浴び、先制点を奪われた。さらに3回表には4安打4失点。痛かったのが村田修一の8号2ランだ。「あの球をあそこまで持って行かれるなんて……」と高井。当時の記事では公式戦でホームランを打たれたのは、アマ時代も含め、はじめてだったらしい。この日は、結局、3回5失点で降板となった。

 それでも若松勉監督は「次の先発もあるよ」。実戦で将来のエースを鍛える方針だったようだ。同年は17試合に先発し、5勝6敗。しかしその後、伸び悩み、09年秋季キャンプから打者転向。11年には「雄平」と登録名を変え、野手での一軍デビューを飾った。
 
写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング