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2018パ・リーグ6球団のエース事情は?

 

優勝するためには、“そこ”が十分に機能していなければいけない。投手陣の精神的支柱でもあるエース。チームが苦しいときにこそ、勝利を呼び込む存在だ。誇り高き男たち――。パ・リーグ6球団のエース事情を見ていこう。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 苦しい投球が続いていた。今季に喫した3敗はいずれも西武戦で、5月5日の本拠地・楽天生命パークでの試合は、3回7失点と大炎上。それでも執念の巻き返しを見せる。次回登板の5月12日のオリックス戦(京セラドーム)では見違えるような投球を見せた。この日は最速155キロマークして、安打は吉田正尚に許した1本のみ。8回に過呼吸となり一時ベンチに退いたが、再びマウンドに上がり、今季初完封に成功した。これでようやく3勝3敗の五分。ここから調子を上げていく。

埼玉西武ライオンズ


西武・菊池雄星


 開幕から5戦5勝を飾った菊池雄星だが、5月6日、左肩の張りにより登録抹消。3月14日、寝違いから肩の張りを発症し、そこから登板後の回復が遅れ、肩がすぐれない状態が続いていた。8日、東京都内の病院で検査を受け、患部の機能低下と診断。その後、リハビリを開始し、11日から二軍の全体練習に参加した。本人も「思ったより順調」と笑顔。幸いチームは13日現在、貯金13で首位をひた走っている。早い時期での復帰を目指しているが、エース左腕には焦らずに万全となってから一軍マウンドに戻って来てもらいたい。

北海道日本ハムファイターズ



 つむいだその言葉に、エースのプライドがにじみ出ていた。5月12日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で4勝目をマークした有原航平。勝ち星はついたが、5回10安打3失点でマウンドを下りた。「ブルペンの方たちの負担を減らすために、もっと長いイニングを投げたかった……」と笑顔はなかった。2月のキャンプ早々に右肩の炎症で離脱し、開幕は二軍スタート。4月中旬に一軍に合流するも防御率は4.99と本来の力はまだ発揮できていない。大谷が抜けたチームの絶対的な存在になるために、背番号16の完全復調が待たれる。

福岡ソフトバンクホークス


ソフトバンク・和田毅


 昨季の最多勝投手・東浜巨や今季、開幕投手を任された千賀滉大ら台頭を見せる若手投手は多いが、まだまだエース“候補”。実績を考えてもエースと呼べるのは和田毅だけだろう。3度の手術から復活すると、チームに数少ない先発左腕として圧倒的な存在感を誇り、オフの自主トレに弟子入りする若手も多い。春季キャンプで左肩を痛め開幕には間に合わなかったが、5月4日のウエスタン・広島戦(タマスタ筑後)で実戦復帰。12日の四国IL・徳島との三軍戦(同)にも登板し、状態は良くなってきており、一軍登板まではもう少しだ。

千葉ロッテマリーンズ



 開幕投手の涌井秀章と石川歩がWエースとしてチームをけん引するが、精神的支柱という意味でも涌井の力投はチームに好影響を与える。4月26日の楽天戦(楽天生命パーク)で今季初完封をマークすると、5月11日の西武戦(メットライフ)では浅村栄斗に2本のアーチを浴びたものの強力打線を相手に7回を5安打3失点にまとめて12対3の大勝に導いた。チームの先発ローテが固まらない中で確固たる軸が存在することの意味は大きい。

オリックス・バファローズ


オリックス・金子千尋


“必勝”を期して毎週試合が組まれる火曜日の先発として開幕を迎えた金子千尋が、6度の登板でいまだ未勝利(4敗)。14四死球と持ち前の制球力が影を潜め、登板日はカード3戦目の木曜日に。明日15日からの1週間は4試合の日程のため11日に登録抹消された。初の開幕投手を任され“新エース”と期待される西勇輝も2勝4敗。防御率2.85で安定感はあり、7度の先発でQSは6度も、要所で得点を与えるなど勝ち切れず。“勝ち頭”と期待される2人で6つの負け越しが、借金5のチーム事情を物語る。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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