小道具をいつも持ち歩いていたらしい
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は5月15日だ。
1992年5月15日、まだドームじゃなかった
西武球場での西武−
日本ハム戦での出来事だ。
4回、雨が強く降り始め、試合が中断すると、日本ハムベンチから逆立ち男が突然登場!
これは“踊るホームラン王”とも言われた日本ハムの
マット・ウインタースだ。まさかの逆立ち名人というわけではなく、ネタはすぐ分かった。ズボンを頭からかぶり、ユニフォームを逆にしてのパフォーマンスだ。手にスパイク、足に手袋をつけているのだから徹底している。
しかも、本当に逆立ちしているかのごとくフラフラと歩き回るあたり、もうプロの芸人。敵味方のベンチは大爆笑、ファンも
ヤンヤの大喝采だった。
ウインタースは雨で試合が中断となると、必ず何かファンサービスをしてくれるナイスガイだった。ただし、残念なことに、日本ハムの本拠地は雨の中断がない東京ドームだったが。
写真=BBM