週刊ベースボール編集部が熱戦の続くプロ野球で週間MIP、ベストナインを選出。今週は5月7日から5月13日の期間だ。 過呼吸乗り越え意地の完封
週間MIP「楽天・則本昂大(投手)」
非常に完封投手の多い1週間となったが、インパクトが強かったのが、この男だ。
5月12日の
オリックス戦(京セラドーム)で今季2度目の完封勝利、しかも自身2度目の1安打完封だった。8回途中には過呼吸で一度、ベンチ裏に引っ込むアクシデントもあったが、そこからさらにギアを上げ、最後まで投げ切った。
「こういう投球をしていればチームに勝ちをつけられる」
自身は3勝3敗と五分に戻したが、チームの借金は13。エースの快進撃は、ここから始まるのか。
セ・リーグ週間ベストナイン
[投手]
秋山拓巳(
阪神)
期間内/1試合 1勝 0敗 0S 防御率0.00
※G戦で8年ぶり完封に今季初本塁打と大活躍。
[捕手]
梅野隆太郎(阪神)
期間内/9打数 1安打 0本塁打 2打点 0盗塁 打率.111
※打撃よりもリード面で貢献。8日G戦では秋山を完封へ導く。
[一塁手]
岡本和真(
巨人/3回目)
期間内/21打数 9安打 1本塁打 4打点 0盗塁 打率.429
※13日D戦で6号3ランを放つなど好調。打率.343とハイアベレージを維持。
[二塁手]
菊池涼介(
広島/5回目)
期間内/13打数 5安打 2本塁打 4打点 0盗塁 打率.385
※つなぎの二番に座りながら2発。小さな体ながら、すでに7本塁打。
[三塁手]
宮崎敏郎(
DeNA/4回目)
期間内/16打数 6安打 2本塁打 3打点 0盗塁 打率.375
※劣勢の中で価値ある2本塁打を放った。首位打者の勝負強さ発揮。
[遊撃手]
西浦直亨(
ヤクルト)
期間内/13打数 6安打 0本塁打 0打点 0盗塁 打率.462
※バットで勝利に貢献。11日DB戦では5安打の固め打ち。
[左翼手]
バレンティン(ヤクルト/3回目)
期間内/15打数 5安打 2本塁打 7打点 0盗塁 打率.333
※当ればHRの絶好調続く。勝負を避けられ9四球。
[中堅手]
長野久義(巨人)
期間内/21打数 7安打 0本塁打 3打点 0盗塁 打率.333
※11日D戦では貴重な先制打。守備でもチームを助けた。
[右翼手]
ソト(DeNA)
期間内/15打数 8安打 1本塁打 3打点 0盗塁 打率.533
※一軍合流以来、大当たり続く。攻撃的な二番として定着。
パ・リーグ週間ベストナイン
[投手]則本昂大(楽天)
期間内/1試合 1勝 0敗 0S 防御率0.00
※過呼吸を乗り越えて1安打完封は圧巻。
[捕手]
田村龍弘(
ロッテ/2回目)
期間内/12打数 5安打 0本塁打 0打点 0盗塁 打率.417
※2試合連続マルチと打撃好調。出塁率.500も好評価。
[一塁手]
内川聖一(
ソフトバンク)
期間内/23打数 7安打 1本塁打 4打点 0盗塁 打率.304
※2000安打までの不振がウソのように打撃急上昇。
[二塁手]
藤田一也(楽天)
期間内/9打数 4安打 0本塁打 1打点 0盗塁 打率.444
※攻守に欠かせぬキーマン。3犠打3四球で出塁率.583。
[三塁手]
ウィーラー(楽天/2回目)
期間内/16打数 9安打 1本塁打 3打点 0盗塁 打率.563
※眠れる大魔王がついに覚醒か。13日Bs戦では4安打。
[遊撃手]
藤岡裕大(ロッテ/2回目)
期間内/17打数 6安打 0本塁打 2打点 1盗塁 打率.353
※ミスも目立つがこれも新人らしさ。11日L戦では猛打賞。
[左翼手]
中村晃(ソフトバンク/2回目)
期間内/22打数8安打 2本塁打 4打点 0盗塁 打率.364
※期間内3試合マルチ。安定感もある。
[中堅手]
柳田悠岐(ソフトバンク)
期間内/23打数 10安打 2本塁打 3打点 0盗塁 打率.435
※打撃絶好調続く首位打者。8日L戦はあわやサイクル。
[右翼手]ペゲーロ(楽天)
期間内/12打数 4安打 3本塁打 5打点 0盗塁 打率.333
※4安打中3本塁打。12日Bs戦の2打席連続弾は見事。
[DH]
今江年晶(楽天)
期間内/13打数 7安打 0本塁打 4打点 0盗塁 打率.538
※8日代打適時打、13日猛打賞含め5試合連続安打と打撃好調。
写真=BBM