長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。 巨大まんじゅうも24個を……
とんでもない大食いで知られたのが、タイガース草創期、“二刀流”で活躍した景浦将だ。1936年秋には6勝0敗、防御率0.79で最優秀防御率(全31試合)。37年春には11勝5敗、防御率0.93に加え、47打点で打点王となっている(全56試合)。体をねじ切るような豪快なフォームは「ケガをするから誰もマネするな」と言っていた。
ゴツイ顔ながら酒はほとんど飲めなかったが、大の甘党で、松山商時代、普通の人なら3個で満腹になる巨大まんじゅうを24個、平らげたことがある。
これはプロ入り後だが、大食漢で知られた有名な相撲取りと焼き鳥で大食い競争をし、130本食べて勝った(力士は100本でダウン)。ちなみに、それまでのその店の記録は36本だったという。
すき焼きの肉も平気で4キロは食べたというが、せっかちなのか、多少生っぽくてもハイスピードで食べ続け、野菜はほとんど食べない。同じ鍋で食べるのをみんな嫌がったという。
写真=BBM