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プロ野球仰天伝説

打者をおちょくりながら投げたチャップリン投法の石田光彦/プロ野球仰天伝説149

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

元祖・トルネード投法!?


阪急・石田光彦


 巨人千葉茂はのちにそれを“チャップリン投法”と名づけた。

 1937、40年にノーヒットノーランをマークしている阪急ほかの右腕・石田光彦だ。軟式野球のリーガル協会からテストを受けて入団。変則投法で知られ、まず、もっともらしい顔で胸の前で十字を切ってから投げた。別にクリスチャンではなかったから、これもまた打者を幻惑しようとしたのだろう。

 そこから打者に一度、背中を見せる、いわば“元祖トルネード投法”。さらに、スコアボードをジーッとながめたり、スタンドを見詰めたりして、なかなか投げてこないこともあった。

 腕の振りは、千手観音のごとく上から横からと1球ずつ違う角度で投げてきた。四球が多く、100以上出したシーズンが4度あるが、コントロールが悪いわけではなく、それだけ際どいところに投げていたからである。とにかく変わった投手だった。

 41年南海、43年大和に移籍し、戦後はゴールドスターで1年だけ投げて引退した。

写真=BBM

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