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2018セ・リーグ6球団の先発ローテーション事情は?

 

優勝するためには、“そこ”が十分に機能していなければいけない。最低でも6枚が必要な先発ローテーション。しかし、開幕から2カ月近くも経てば、さまざまなアクシデントが生じて、当初とは違う形になっている。セ・リーグ6球団の“先発ローテ”事情を見ていこう。

読売ジャイアンツ



 エース・菅野智之を中心に、田口麗斗野上亮磨がいわゆる金曜日から始まる表の3本の柱。続いて山口俊吉川光夫が火曜日からの裏の2本柱で、開幕当初はこれに大竹寛が加わった。以降、“裏”は雨天中止や地方開催による1カード2試合の開催が続いたため、5人でまかなってきたが、5月10日の阪神戦(東京ドーム)で今季初勝利を飾った内海哲也が今後は6枚目の先発としての起用が濃厚だ。菅野が5勝、今季FA加入の野上が4勝を筆頭にこれまで先発した7人で19勝も、田口が8戦2勝で防御率5.23と状態が上がってこない点が気掛かり。

中日ドラゴンズ



 開幕から先発ローテーションを守っているのは、小笠原慎之介と柳裕也、そして今季加入のガルシアだが、そのガルシアの5勝(1敗)に対し、小笠原1勝4敗、柳2勝3敗と黒星が先行している。開幕から4試合に先発したジー(3敗)が右手の血行障害による手術で戦線を離脱し、かつてのエース・大野雄大もわずか1試合の登板にとどまるなど、4〜6番手の確立に苦慮した。しかし、中10日がメーンだった松坂大輔が5月20日の阪神戦(ナゴヤドーム)に中6日で2勝目を挙げ、吉見一起が復調気配。そして4月に支配下昇格したばかりのR.マルティネスが初勝利を挙げるなど交流戦を前に頭数がそろいつつある。

広島カープ



 開幕は野村祐輔、ジョンソン、大瀬良大地、薮田和樹岡田明丈+1人の形でスタートしたが、野村が背中の張りで、薮田が不調で離脱し、ここまで先発ローテーションを守り続けているのはジョンソン、大瀬良、岡田の3人。ここに好調な中村祐太九里亜蓮が加わる形だが、ジョンソンが出産立ち合いのため帰国、6連戦となると空席が2つも。ここには、野村や福井優也フランスアらから誰かが、調整次第で上がってくることになる。

阪神タイガース



 基本、中5日で投げていく大エース・メッセンジャーの先発ローテーションに合わせて、ほかの先発陣があてはめられていく流れになっている。もう一人の軸である秋山拓巳も巡り合わせもあり、中6日とは決まっていない。そのほか、小野泰己岩貞祐太能見篤史らがいるが、そのほかにも新人の高橋遥人谷川昌希も起用し、今後は若手の才木浩人望月惇志も試す方向で全体的な底上げを図っている最中だ。

横浜DeNAベイスターズ



 昨季2ケタ勝利を挙げた3投手がケガで不在という中で迎えた開幕戦だったが、交流戦を前にようやく濱口遥大とウィーランドが先発ローテーションに戻ってきた。残るは、左肩の違和感から復帰登板は果たしながら本来の調子を取り戻せていない今永昇太が復活すれば、本来の形を取り戻せる。開幕から先発ローテを守っているのは開幕投手の石田健大と、ルーキー左腕の東克樹の2投手。これに4勝の京山将弥飯塚悟史、バリオス、平良拳太郎が続き、枚数ではセ・リーグでも上位を争えるだけの陣容がそろっている。

東京ヤクルトスワローズ



 勝ちを計算できる投手が、開幕投手を務めたブキャナン1人ではやはり苦しい。開幕先発ローテーションのうち、館山昌平原樹理が立て続けに打ち込まれて登録抹消。5月に入ってようやく小川泰弘が戻ってきたが、2度の先発で勝利を挙げることはできなかった。若手にもチャンスがある状況だが、高卒2年目右腕の梅野雄吾は今季初先発も2回途中5失点で期待を裏切った。同じく2年目左腕の寺島成輝も二軍戦で失点を重ねており、一軍昇格は先になりそうだ。

写真=BBM
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