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都市対抗大会2次予選リポート

東芝・岡野祐一郎投手 安定したピッチングを保つ秘訣とは?/JABA公式サポ・田中優美の熱視線!

 

第89回都市対抗野球大会の2次予選が全国各地で行われている。週刊ベースボールONLINEでは、都市対抗2次予選にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA×グラゼニ社会人野球公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は田中優美さんです。

志の高さがうかがえる右腕


青学大から入社して2年目の東芝・岡野祐一郎


 10年連続40回目の都市対抗野球出場を決めた東芝。“節目”の大会で活躍を期待されるのが、平馬淳監督も認めるエースの岡野祐一郎投手です。

 都市対抗野球予選を振り返って岡野投手は「今までやってきたことが出せて、都市対抗野球出場を決められたのでうれしい。チームとしても粘り強く勝つことができたので良かったです」と話していました。

 今回の2次予選では三菱日立パワーシステムズとの試合で先発し、2失点完投。エースの貫禄がある投球に見えましたが岡野投手自身としては、「それでもまだまだ。30点くらい」と反省。志の高さがうかがえ、続けて「野手の皆さん、捕手の柴原(健介)さんに助けてもらって勝つことができた試合でした」と野手の皆さんへの感謝の言葉を並べていました。

 謙虚な岡野投手ですが、社会人2年目ながら昨年、今年ともに公式戦で安定したピッチングを保っています。その秘訣は何なのか。

 入社1年目の昨年、社会人野球の一発勝負という世界で、たった1球で良くも悪くも雰囲気が変わる、さらには試合の勝ち負けさえも動いてしまうことを学んだと言います。「その経験がピンチの場面でも一球一球に気持ち込めて投げることに生きいています」と教えてくださいました。

 2年目の今年、監督が代わり、東芝野球部全体で“自主性”を大切にするようになりました。そのために自分の必要な部分を、自分で考えて一個ずつ、つぶしていったそうで、岡野投手は特に“粘り強く投げること”と“コントロール”に力を入れてきたそうです。

 これから都市対抗野球までの間の課題を聞いてみると、「短期間しかありませんが、その中で変化球のコントロールの質をもう一段階レベルアップできると思います」と話してくださいました。

 そして今一番、自信のある部分を「試合を勝たせられる能力ですかね。そこは負けないように頑張りたいです」と語る頼もしい岡野投手。都市対抗野球本選でもエースの投球が楽しみですね。

公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル

PROFILE

左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=矢野寿明



なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。

とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味は暗記、特技は歴史に詳しいこと。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
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