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「大谷翔平が、これからもこの調子でいけるように応援したいね」/エンゼルス・リチャーズ投手インタビュー

 

「目標はワールド・シリーズ優勝だ」


エンゼルス・リチャーズ


 1988年5月27日、エンゼルスの本拠地カリフォルニア州アナハイムから近いリバーサイド生まれのギャレット・リチャーズ。父は大のエンゼルス・ファン。自身はオクラホマでブレーブスの試合をテレビでよく見ていて、贔屓(ひいき)にしていたという。

 オクラホマ大から2009年ドラフト補完1巡目でエンゼルスに入団。11年にメジャー・デビューを果たし、昨季まで7年間で通算40勝34敗2セーブ。速球の威力は抜群ながらコントロールに難があり、14年の22暴投と15年の17暴投はリーグ最多だった。190センチ、95キロ。右投右打。

――大谷翔平選手の印象は、まず打撃練習での飛距離だとのことでした。投手としては彼の力量をどう見ていますか。

リチャーズ 何度も言うようだけど、打撃練習の飛距離は本当にすごい。あんなのは今まで見たことがないね。投手としてもすごい。100マイル(約160キロ)の速球とあのスプリットはメジャーでも超一級品だと思うよ。スライダーやカーブも水準以上だ。体のサイズがあって運動能力も高い。打っても投げてもセンスがある。投打二刀流はいまのところうまくいっているようだ。これからもこの調子でいけるように応援したいね。

――ところであなたはエンゼルスの本拠地アナハイムから自動車で1時間ほどしか離れていないリバーサイドの出身ですね。ということは、小さいころからエンゼルスのファンだったのでしょうか。

リチャーズ 残念ながら、ちょっと違うんだなあ。父親(トミーさん)はエンゼルスの大ファンだったよ。だから、よくアナハイムには連れて行ってもらった。僕がドラフトでエンゼルスに指名されたときは、僕以上に喜んでいたよ。

――ではあなた自身は子どものころ、どこのファンだったのでしょうか?

リチャーズ 僕はオクラホマ州で育ったのだけれど、そこではブレーブスの試合がテレビ中継されていた。ブレーブスは強かったし(1991年から2005年まで、ストライキのためシーズンが途中で打ち切られた1994年を除き地区14連覇)、よく見ていた。グレッグ・マダックス、トム・グラビン、ジョン・スモルツの強力な投手陣に内野手のチッパー・ジョーンズ、外野手はアンドリュー・ジョーンズ(13年、14年は楽天でプレー)、捕手のハビー・ロペスといったスター選手たちの活躍を楽しんでいた。

――しかし、息子がエンゼルスのエースだから、トミーさんはうれしいでしょうね。

リチャーズ そうだね。もっと喜んでもらうには、エンゼルスが勝つことだね。今季はプレーオフに進みたい。いい選手のそろったチームだし、開幕からいいスタートが切れたから大いにチャンスがあると思う。まず14年以来のプレーオフ進出を果たしたいね。そして目標はワールド・シリーズ優勝だ。

取材・構成=樋口浩一 写真=Getty Images
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