週刊ベースボール編集部が熱戦の続くプロ野球で週間MIP、ベストナインを選出。今週は5月29日から6月3日の期間だ。

6月に入り大爆発！

週間MIP「ソフトバンク・上林誠知（外野手）」

　前年ブレークし、先輩・川崎宗則から「モンスター」と命名された。交流戦無敗のソフトバンクの若きヒーローだ。きっかけは、６月1日のＤｅＮＡ戦（ヤフオクドーム）だった。前のカード（対阪神）では1安打と不振だったが、王貞治球団会長の結婚発表のお祝いとばかり、２回に左腕・今永昇太から19試合ぶりの４号逆転3ラン。
　
　そこから自身初の３試合連発だ。３試合では10打数７安打３本塁打８打点と打ちまくる。３本はすべて昨季、打率.212と苦手にした左腕からだったが、今季は.347と逆に得意にしている。３日連続のお立ち台では「ちょっとアンビリーバブルです。この勢いのまま続けられるよう頑張ります」。

セ・リーグ週間ベストナイン

［投手］
中尾　輝（ヤクルト）
期間内／試４勝２敗０Ｈ２防0.00
※好調チームを支える２年目左腕。打者17人6三振

［捕手］
會澤　翼（広島／4回目）
期間内／打16安７本２点５盗０率.438
※期間内マルチ３回。通算打率も.340と打撃好調維持

［一塁手］
ビシエド（中日／3回目）
期間内／打23安７本１点４盗０率.304
※得点圏打率.143は物足りないが3日Ｆ戦ではダメ押し2ラン

［二塁手］
高橋周平（中日）
期間内／打16安5本0点6盗0率.313(初出から修正）
※31日からの3試合に集中し5本のヒットがすべて二塁打

［三塁手］
宮崎敏郎（DeNA／5回目）
期間内／打18安8本2点４盗0率.444
※期間内全試合安打マルチ３回。出塁率.524も頼もしい

［遊撃手］
京田陽太（中日／2回目）
期間内／打26安７本０点０盗１率.269
※最後の2試合は無安打もそれまでにマルチ3回

［左翼手］
筒香嘉智（DeNA／2回目）
期間内／打17安９本３点６盗０率.529
※期間内マルチ３回。完全復調で打ちまくる

［中堅手］
丸　佳浩（広島／3回目）
期間内／打19安８本１点３盗０率.421
※復帰から即全開に。４四球もあり出塁率.522も光る

［右翼手］
鈴木誠也（広島／2回目）
期間内／打22安10本０点４盗１率.455
※4試合連続マルチと好調。出塁率も.571と高い

［DH］
松山竜平（広島）
期間内／打23安11本２点７盗０率.478
※猛打賞２回と打ちまくる。得点圏打率5割と勝負強い

パ・リーグ週間ベストナイン

［投手］
菊池雄星（西武）
期間内／試１勝１敗0防0.00
※復帰登板は６回を被安打３の無失点と安定していた

［捕手］
甲斐拓也（ソフトバンク／２回目）
期間内／打16安４本１点3盗0率.250
※６連勝と好調チームに攻守で貢献。得点圏打率.400

［一塁手］
山川穂高（西武／4回目）
期間内／打26安10本３点10盗０率.385
※期間内猛打賞２回。再びバットに火がついた

［二塁手］
福田周平（オリックス）
期間内／打12安5本0点0盗１率.417
※代打からチャンスをつかみつつある新人。定着なるか

［三塁手］
松田宣浩（ソフトバンク／3回目）
期間内／打21安６本２点５盗０率.300
※不振で連続先発出場は途切れたが、その後は2試合連続猛打賞

［遊撃手］
中島卓也（日本ハム／2回目）
期間内／打19安７本０点０盗１率.368
※マルチ3回。５四球選び出塁率５割、得点圏.667

［左翼手］
角中勝也（ロッテ）
期間内／打21安8本１点3盗１率.381
※四番に座って好調を維持。2日C戦は3安打３打点

［中堅手］
荻野貴司（ロッテ／2回目）
打26安11本０点１盗１率.423
※4試合連続マルチで２日Ｃ戦は４安打と打撃絶好調

［右翼手］
上林誠知（ソフトバンク／2回目）
打23安８本３点８盗０率.348
※６月に入って突如大爆発。3試合連弾の8打点

［DH］
近藤健介（日本ハム／2回目）
期間内／打13安５本３点８盗０率.385
※疲労を考慮しフル出場ではないが相変わらずの安定感
写真＝BBM