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CULTURAL REVIEW about Baseball

【MUSIC】西城秀樹『ブルースカイブルー』あの頃、大阪ミナミの青空が照らした天然芝。/CULTURAL REVIEW about Baseball

 

西城秀樹『ブルースカイブルー』


大阪球場の全景


西城秀樹『ブルースカイブルー』作詞:阿久悠 作・編曲:馬飼野康二


 5月16日に亡くなった歌手・西城秀樹。告別式の祭壇は、今はなき大阪球場を再現したものであった。

 若い方には説明が要るのだろう。西城秀樹と言えば大阪球場なのである。西城秀樹は、日本人のソロ歌手として初めて、球場コンサートを開催した人で(1974年)、その球場こそが、大阪球場だったのだ。

 という大阪球場についても説明がいるだろう。ソフトバンクの前身の前身=南海ホークスの本拠地で、大阪ミナミのど真ん中にそびえ立つ球場。

 この球場は、少年時代の私が初めて訪れた球場でもある(75年対近鉄戦)。その雰囲気と言えば、本誌5月28日号「球場物語」特集号に寄せられた「スタンドにややこしい客がいっぱいおった」というコメントに尽きる。

 そんな大阪球場は、南海ホークスの本拠地でありながら、コンサートにもよく使われた。西城秀樹に加えて、マイケル・ジャクソンやマドンナ、サイモン&ガーファンクルもここで歌った。そのときポール・サイモンは、良かれと思ったのか、野球帽をかぶっていたが、それは阪神の帽子だった――。

 西城秀樹『ブルースカイブルー』は告別式の出棺で流れた名曲。特に野球に関係する曲ではないが、式に訪れたファンが「今日はいい天気で『ブルースカイブルー』を思い出しました」という格別なコメントをニュースで聞いたので、ここで取り上げておく。

 74年から83年までの10年間、西城秀樹は大阪球場でのコンサートを続ける。少し間をおいて86年から今度は渡辺美里が西武球場で、その後20年続くコンサートを始める。まだドーム球場はない。雨天決行覚悟のコンサートだ。

文=スージー鈴木(野球文化評論家)

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