プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は6月16日だ。
ヤクルトの快進撃と
楽天の低迷、さらに言えば、
西武の勢いに陰りが出ていたこともあって、勝敗に大きな差は出ていないが、今年の交流戦もやはりパ優位で推移している。
2005年にスタートした交流戦で、もっともパが圧倒的な強さを見せたのが、2010年である。
同年6月16日は、雨天で順延となっていた交流戦最後のカード、
日本ハム─
中日戦(札幌ドーム)があった日だ。
この試合は中日が勝利。鉄人・
岩瀬仁紀が通算250セーブを達成したが、セ、パの“戦い”と考えれば、
大勢に影響はない。
交流戦優勝(いまは勝率1位)は、16勝8敗の岡田彰布監督率いるオリックス。岡田監督は解説者となったいまも「僕は交流戦は得意だった」と語っている。
以下2位が西武、3位が
ソフトバンク、4位が
ロッテ、5位が楽天、6位が日本ハム……。要は上位6位までがパで、以下がセだった。
セは7位の
巨人がやっと勝率5割で、ほかはすべて負け越し。横浜に至っては6勝18敗で3年連続最下位となっている。打率、防御率、守備率、すべてにおいて圧倒されたシーズンだった。
なお、もう一度パが上位を独占しかけたのが、2015年。このときはソフトバンク、日本ハム、西武、楽天、ロッテと5位までがパだったが、唯一10年の覇者オリックスが9位で独占とまではいかなかった。
写真=BBM