意外と淡々。さほどうれしそうではなかった……
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は6月20日だ。
ロッテ時代、「幕張の防波堤」と言われた
小林雅英。メジャー経験もあるが、結果的には日本球界では、2010年
巨人での1セーブを除けば、227セーブを千葉ロッテのユニフォームで挙げたことになる。
大学、社会人を経験したこともあるのか、頭が切れ、新人時代から非常に常識的な人物だった記憶がある(たまにとんでもない選手もいる)。
加えて覚えているのは、「僕は数字にまったくこだわりがない」という言葉だ。
「日々準備し、積み重ねてきたものが結果として表現されるもの。それ以上の意味は感じません」
と言い切っていた。
したがって、彼がこの記録を覚えているかどうか分からない。
2001年6月20日は、
オリックス戦(神戸)で当時のパ・リーグ新記録11試合連続セーブを打ち立てた日だ。
試合後、
「名前が残るのはうれしいが、僕一人じゃない。みんなのおかげ」
案の上、コメントは10試合のタイ記録を作ったときとまったく同じだった。
これが20セーブ目で、この時点では防御率も0点台。すさまじい記録も、と思ったが、7月以降急失速し、セーブは33ながら防御率は、4.33に終わっている。
写真=BBM、