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リーグ戦再開!パ・リーグ6球団のキーマンは?

 

交流戦も幕を閉じ、今日からパ・リーグの戦いが再開する。現在、西武が首位に立つが、優勝の行方はまだ分からない。栄冠をつかむために絶対に働いてもらわなければいけない選手は誰か――。パ・リーグ6球団のキーマンを見ていこう。

1位・埼玉西武ライオンズ


西武・今井達也


 パ・リーグ最悪の防御率4.70と現在、チームのアキレス腱となっているのがリリーフ陣だ。ワグナー、武隈祥太平井克典野田昇吾が二軍調整となり、守護神の増田達至も防御率5.09とまったく機能していない。リリーフ陣の立て直しを図るために、首脳陣は先発で5勝をマークしているカスティーヨを救援に回す決断を下したが、それも今井達也の存在があるからだ。6月13日のヤクルト戦(メットライフ)、6回1失点でプロ初登板初先発初勝利をつかんだ。150キロ超のストレートにキレがあり、ハートの強さも魅力だ。23日のロッテ戦(QVCマリン)で2度目の先発の予定だが、ここでも勝利を手にすればチームもさらに勢いづいていくだろう。

2位・北海道日本ハムファイターズ



 粘り強い戦いで交流戦も10勝8敗と勝ち越し、首位・西武の背中を猛追する日本ハム。「ここからが本当の勝負」と栗山英樹監督も語気を強める中、レギュラー陣でやや苦しんでいるのが西川遥輝だ。全65試合にスタメン出場しているものの、交流戦終了時点(6月21日)で打率.238、4本塁打、22打点と、自慢の足を生かした盗塁数(24)以外はまだ本来の力を発揮できていない。後ろを打つ二番・大田泰示、三番・近藤健介が好調を維持しているだけに、若きリードオフマンの復調が覇権奪回の大きなカギを握っている。悩める天才の巻き返しとなるか。

3位・福岡ソフトバンクホークス



 貢献度は計り知れない。交流戦では外野から一塁に回り、一塁で15試合に出場。「(一塁守備は)ほとんど練習していない」という中村晃だったが、堅実なプレーで内川聖一不在の穴を感じさせなかった。ここまで(交流戦終了時点。以下同)チームのレギュラー陣では唯一、無失策できている。バッティングではリーグ8位の打率.288もさることながら、打順に左右されることがない持ち前の器用さを発揮。本塁打も5本と、目標に挙げる2ケタ本塁打に着実に歩みを進めている。まさに“何でもできる男”中村晃が厳しいチーム状態が続く中でも浮上のきっかけをチームにもたらす。

3位・オリックス・バファローズ



 助っ人の復調は欠かせない。昨季は、26本塁打に加え、得点圏打率.305と勝負強さを見せていたロメロだが、今季は開幕からバットが湿りがち。本塁打こそ10本放ち、持ち前のパワーを見せている一方で打率.214と精彩を欠いている。さらに、得点圏打率は.189で、出場60試合で打点26と、ポイントゲッターの役割も果たせず四番から外れた。代わりに四番に座る吉田正尚が好調を維持しているだけに、助っ人が復調すれば、さらに打線を活気づけるのは間違いない。抜群の安定感を見せている投手陣を背番号9が援護したいところだ。

5位・千葉ロッテマリーンズ


ロッテ・鈴木大地


 交流戦3位の原動力は12球団トップの防御率2.40をマークした投手陣だが、チーム打率.278の攻撃陣も見逃せない。中でも鈴木大地だ。打率.412の角中勝也がチームMVPではあるが、今後のキーマンとなるのは鈴木だろう。開幕から打撃不振に苦しんできたが、交流戦では打率.338と復調。「ようやく打撃が上がってきた」と本人も手応えを口にしている。チームリーダーである“元気印”の打棒が上向けば、打線はさらに活気づくはずだ。

6位・東北楽天ゴールデンイーグルス



 交流戦で最下位に沈み、梨田昌孝監督が引責辞任。その中で希望の光となっているのが大卒2年目の外野手、田中和基だ。開幕はベンチスタートで、その後も打撃は低調だったが、二軍でノーステップ打法にチャレンジしたところ、これがピタリとはまる。交流戦途中からは「一番・中堅」に定着し、故障離脱していた島内宏明が復帰してからもその座を死守している。守備と走塁がこれまでの売りだったが、右打席でも左打席でも発揮するパンチ力が新たな魅力として加わった。低迷するチームを文字どおりけん引する。

写真=BBM
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