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「大谷はチームにとって大きな存在。万全な状態で戻ってきてほしい」/エンゼルス・コザート内野手インタビュー

 

「同じチームにいられるのは光栄」


エンゼルス・コザート


 エンゼルスにFA移籍した今季は三塁手にコンバートされ、二塁手、遊撃手も務めていたザック・コザート。勝負強い打撃も発揮し、すっかりチームの中心選手となっていたが、現在はDL入りしている。

――2007年のドラフトでレッズから2巡目で指名を受けて入団しました。ドラフトの日は何をしていたのでしょうか。

コザート まだ大学のシーズン中だったと思うけど、ドラフト当日は友人とかガールフレンドと一緒だった。あ、言っておくけどそのガールフレンドはいまの妻だよ(笑)。故郷のテネシー州メンフィスにはカージナルスのファンが多くて、父もカージナルスを応援していた。僕もチームはカージナルスが好きだったけれど、選手としては、デレク・ジーターとかケン・グリフィーJr.らが好きだった。ドラフトされてうれしかった。ちなみに父はすぐにレッズ・ファンに転向したよ。

――それ以来のプロ生活ですが、これまで一番つらかったのはいつごろでしょうか。

コザート 2015年だね。6月に右ヒザのじん帯を損傷して、シーズンの残りを棒に振った。復帰までの期間が厳しかった。精神的にも苦しかったな。でも、翌16年に元気に復帰できてよかった。

――逆にプロ生活でうれしかったのはいつでしょうか。

コザート 12年のナ・リーグ中地区優勝かな? あと、もちろん昨季のオールスター初出場だ。レッズの遊撃手では、殿堂入りしたバリー・ラーキン以来の先発出場だったんだ。とても光栄なことだったよ。

――そう言えばオールスターに選ばれてレッズのチームメートのジョーイ・ボットからロバを贈られたと聞きました。ロバは元気ですか?

コザート ははは……(笑)。彼はとても元気だよ。(レッズの本拠地の)シンシナティの郊外にある牧場に預けているんだ。ジョーイは本当に傑作な男だ。息子がロバ好きだと言ったら、オールスターに選ばれたらプレゼントしようと話してくれたんだ。ありがたい話だね(笑)。

――レッズと言えば、メジャー30球団で唯一これまで日本選手がプレーしたことのない球団なのですが、それは知っていますか。

コザート そうらしいね。確かに今までチームメートに日本人はいなかったな。でも今年は大谷翔平のお陰で日本人をたくさん見るよ。日本のファンがエンゼルスに関心を持ってくれるのなら、それはとてもいいことだと思う。

――大谷選手は右ヒジのじん帯を損傷して戦列を離れてしまいましたが、大谷選手とチームメートになったことは、あなたにとって意義あることだったのでしょうか。

コザート もちろんだ。なにせベーブ・ルース以来の本格的な投打二刀流に挑んでいる選手だからね。同じチームにいられるのは光栄だよ。彼は多くの人に注目され、スプリング・トレーニングではかなりイライラしたと思う。実際、スプリング・トレーニングでは数字を残せなかったけれど、その結果は関係ないということを見事に証明したね。エンゼルスと言えばアルバート・プホルスとマイク・トラウトという2人のスーパースターがチームの顔だったけれど、そこに大谷が加わったわけだ。エンゼルスにとって大きな存在なので、万全な状態で戻って来てほしい。

取材・構成=樋口浩一 写真=Getty Images
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