プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は6月29日だ。
今年、6月26日、27日と那覇で
日本ハム─
ソフトバンク戦が2試合が行われた。すでに沖縄は梅雨明け。選手たちは、ダラダラと滝のような汗をかきながら戦った。
沖縄でのプロ野球公式戦開催は、まだアメリカの統治下にあった1961年に初めて行われ、しばらく定期的に開催されていたが、球場施設の老朽化などもあって75年を最後に長く行われることがなかった。
2010年6月29日は、75年以来、35年ぶりに沖縄で一軍公式戦が行われた日だ。
那覇の奥武山球場が全面改築されてナイター照明も設置したことで横浜─ヤクルト戦が実現した(球場名は沖縄セルラースタジアム那覇)。29日には雨で試合開始が32分遅れたにもかかわらず、2万1229人、翌30日も2万1030人のファンが詰めかけた。
29日の試合で勝利投手になったのは、ヤクルトの村中恭兵。8回を7安打無失点で3勝目。打っても2点適時打があった。「お客さんがたくさん入って気合が入りました」という村中は、この日、サッカー・ワールドカップの日本─パラグアイ戦(決勝トーナメント1回戦)があったため、お立ち台で「みなさん早く帰って日本代表を応援しましょう」と呼びかけて沸かせていた。
写真=BBM、