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プロ野球仰天伝説

本気でプロボウラーを目指していた落合博満/プロ野球仰天伝説190

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

大学野球部をやめて……



 三冠王に3度輝いた稀代の名スラッガー・落合博満(ロッテほか)。だが、秋田工高時代から、「練習嫌いだった」と本人は言う。高校卒業後は東洋大に進学して野球部に入るも、どちらかというと、野球そのものよりも体育会系の慣習に納得できず、わずか半年で野球部を退部。「野球をやるために入ったのだから、やめた以上、大学にいる理由もない」と大学も中退した。

 その落合が野球に代わって目指したのが、ボウリングのプロ。もともと運動神経は抜群の落合は、プロテストには合格確実と言われていたそうだが、そのプロテスト受験の際にスピード違反で捕まって罰金を取られ、受験料が払えなくなって受験を断念する。

 その後、高校時代の恩師の勧めで東芝府中の野球部に進み、再び野球の道を目指すことになる。1978年のドラフトでロッテから3位で指名されるが、同年のドラフトは巨人が“江川事件”でボイコット。ウワサでは江川の次の指名で落合の名前が挙がっていたとも言われている。

写真=BBM
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