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セ・リーグ6球団のヒットメーカーは?

 

シーズンも間もなく折り返し地点を迎えるが、果たして現在、チームで最も安打を放っている打者は誰なのか? セ・リーグ6球団の、チームを勝利に導くヒットメーカーを紹介していこう(記録は7月1日現在)。

読売ジャイアンツ



 2012年には長野久義とともに最多安打(173本)のタイトルを分け合い、16年には打率.344(168本)で首位打者も獲得したバットマン・坂本勇人が今季も順調に安打を積み重ねている。ここまで95安打は堂々リーグトップと一番打者として打線をけん引中だ。プロ2年目の08年(134本)から100安打以上を続けており、以降130本を切ったのは15年の1年のみ。まだ29歳6カ月を過ぎたところだが、通算1654本と大台まで残り350本を切った。順調ならば、記録達成は2020年中か。

広島カープ



 カープのチーム最多安打は、田中広輔、菊池涼介の一、二番コンビによる小差の争いとなっているが、ここまで菊池が74本で、73本の田中を1本リードしている。今季の菊池は、8本塁打、二塁打も16と、今までに比べて長打力が増しているのが特徴的だが、全体的にみると、5月後半あたりからやや調子を落としており、打率が2割5分前後にとどまっているのはやや不満か。これからの再浮上に期待したいところだ。

中日ドラゴンズ



 良い意味でファンを何度も“裏切っている”アルモンテが、堂々の安打王だ(88安打はリーグ2位)。メジャーでの目立った成績はないものの、「両打ちの外国人は活躍できるのか?」という当初の疑念は、特に得点圏(.353)で驚異の勝負強さを見せつけて吹き飛ばした。これまで26試合でマルチ安打を記録。交流戦から「徐々に落ちてきた」とファンを不安にさせたが、それでも連続無安打は13打席が最長で、その打棒は衰えを見せない。ファンの心配を見事に裏切る、長いヒゲがトレードマークのカリビアン。人気もバットも火を吹いている。

阪神タイガース



 開幕から打撃好調で四番を任されている糸井嘉男がチーム最多の75安打を放っている。それを追うのが一番打者に固定された糸原健斗。わずか1本差の74安打。糸原も開幕から打撃は好調だ。2人とも待ち球以外の球種が来て体を崩されながらも、強いスイングでボールを拾うような打撃で安打を量産している。それ以外の打者は50本台と糸井、糸原から大きく離れている。好調な2人に引っ張られるように6月最終週では2ケタ得点する試合も出てきた。終盤に向けて猛虎打線復活で、反撃といきたいところだ。

横浜DeNAベイスターズ



 ここまでDeNAの最多安打は宮崎敏郎の85本だ。昨年のセ首位打者が2位・筒香嘉智の69本を引き離している。打率.321、15本塁打はともにリーグ5位で、開幕から安定した数字を残している。柔らかいリストから広角に打ち分ける打撃は健在。さらに今季は本塁打数も意識しており、目標とする20本に近づいている。交流戦では負傷の筒香に代わり四番にも座った“ハマのプーさん”が、昨年以上の存在感で打線の中軸を担っている。

東京ヤクルトスワローズ



 気温の上昇とともにぐんぐん調子を挙げている。好調なヤクルト打線で新たなキーマンとなっている青木宣親は、ここまで78安打をマークしている。開幕当初は四番、その後は一番、三番の役割を担った。そして交流戦途中から二番に定着。このタイミングで安打量産態勢に入っている。「日本風の二番とは思っていない」と青木。従来のつなぎ役のような送りバントとは無縁。新一番・西浦直亨が出塁すると、自らのバットで本塁へかえすパターンも目立っている。燕打線の得点源はメジャー帰りのこの男だ。

写真=BBM
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