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週刊ベースボール60周年記念企画

バルボンは名優?/週べ1963年1月21日号【252】

 

 今年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永く、お付き合いいただきたい。

巨人・王貞治の有言実行


表紙は大洋・秋山登


 今回は『1963年1月21日号』。定価は40円だ。
 
 62年、一本足打法で打撃開眼した巨人王貞治。車の運転が楽しくて仕方ないらしく、知り合いの車を借りまってドライブを楽しんでいたが、3月ついにセドリックが届き、オーナー・ドライバーになるという。

 関係者の間では、63年は一本足打法をやめるのでは、というウワサのあったが、
「世間では僕の打法は、相手投手の巧妙な投法に引っかかったら打てまいという声があるらしいんですが、僕はそうは思いません。僕の打法はいわゆるタイミング打法ですからね。それさえしっかりしていたら決して相手に乗じられる隙はありません。今年のキャンプでも僕は足を上げて打つ練習をします。僕は迷いません」
 ときっぱり。

 翌季の目標として「打率3割と昨年と同じ数、あるいはそれ以上のホームランを打つことだけ。それが巨人の優勝にもつながっていくんです」と語っている。

 62年は打率.272の38本塁打だった。少し先走るが、この新年の誓いは、有言実行となる。

 阪急のバルボンがドラマ出演。「トランぺッター南里文雄の半生記」で名ピアニスト、テディ・ウェザーフィールド役だ。バルボンは「撮影が12時間もかかって退屈したよ」と言うが、プロデューサーは「さすがスポーツマン。勘がいい」と大絶賛だった。

 白石勝巳監督は第一次キャンプとして初めて九州へ行くことを決定。今ではすっかりお馴染みの宮崎・日南に加え、この年は鹿児島・鴨池でもやる。

 では、またあした。

<次回に続く>

写真=BBM
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