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週刊ベースボール60周年記念企画

ドラゴンズに中卒選手が続々入団?/週べ1963年2月4日号【254】

 

 今年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永く、お付き合いいただきたい。

小山正明は移籍を否定


表紙は巨人王貞治


 今回は『1963年2月4日号』。定価は40円だ。

 阪神はアメリカでデトロイト・タイガースのキャンプに招待され、出発間近。キャンプ地はずばりタイガース・タウンだ。

 ただ、まだ小山正明が契約していない。要求額は3500万、球団からの提示は2000万と言われている。ただ、移籍説にはついてはきっぱり否定した。

「小山は阪神を出たいのでは、というウワサが立っていることは知っている。それけどまったくデマや。ワシは阪神でテスト生からやってきた人間や。阪神以外で働くとこなんてないと思うとる」
 現役時代から、ぶっきらぼうで辛口。昔と比較する評論が多いことで誤解されやすいが、阪神愛は今でも強い人だ。

 15歳でプロ入りし、16歳でデビューした西沢道夫がコーチとして復帰したからではあるまいが、この年、中日は中卒選手3人を獲得している。

 この号では、その1人、松本忍が紹介されていた。長崎県・諫早北中3年で投手。家庭の都合で高校進学ができず、中日の誘いを受けたという。西沢もそのプレーを見て、

「上手に育てれば、間違いなくものになる。私の楽しみが一つ増えた」と絶賛。

 背番号は68。ただ、その後、名古屋中央高に通ってもいたようだから、実質練習生か。

 選手の副業で国鉄の土屋正孝の経営する「狂四郎」というナイトクラブの話が出てきた(土屋のニックネームが眠狂四郎)。お客さんは、ほぼホステスと同伴で早朝まで営業中とあった。
 なんだか怪しい。

 では、またあした。

<次回に続く>

写真=BBM
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