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「ずっと目指してきた場所」で輝くヤクルト・石山泰稚

 

故障を機に体のケアにより敏感になった


 ここまで32試合に登板して13セーブ、防御率1.56。シーズン途中から転向したクローザーというポジションでひと際輝いているのが石山泰稚だ。金足農高、東北福祉大、ヤマハを経て、13年ドラフト1位でヤクルトに入団した。

 1年目からいきなり60試合に登板。救援として10セーブ、21ホールドをマークする活躍を見せる。しかし、上には上がいた。同期入団のドラフト2位、小川泰弘が16勝4敗という好成績で、最多勝、勝率第一位投手のタイトルを手にするとともに、新人王にも輝いた。その2人が現在、エース、そしてクローザーとして仕事をしている。

 苦い経験が成長のきっかけとなった。2年目の14年から2シーズン、先発を務め、2年連続で100イニング以上を投げている。しかし16年には、右ヒジの故障により13試合の登板にとどまった。これが一つの契機となり、体のメンテナンスには以前よりも気をつけるようになる。オフには基礎体力トレーニングを重点的に行ってきた。

 肉体は明らかに強じんになり、球の威力は増した。17年はチーム最多の66試合に登板。球団ワースト96敗を喫しており、自身の成績も3勝6敗と負け越した。それでも防御率3.03は胸を張っていい数字だろう。

 石山はクローザーを「ずっと目指してきた場所」と語る。自身の出来不出来が勝敗に直結する、プレッシャーのかかる持ち場だ。それでも石山は「僕の仕事は投げること。行けと言われれば喜んで行きます」。前半戦終了間際にして、チームが戦った試合の半分近くに登板。それでも最近は負けが込み、6月29日を最後に登板機会から遠ざかっている。石山の登場回数増は、ヤクルトの上位進出に直結するだけに、何とか“勝利の方程式”を取り戻したい。

文=富田 庸 写真=榎本郁也

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