週刊ベースボールONLINE

社会人野球リポート

Honda・齋藤友貴哉 ドラフトを占う意味でも大事な大会/都市対抗注目選手

 

第89回都市対抗野球大会は7月13日から12日間、東京ドームで行われる。前年優勝で推薦出場のNTT東日本(東京都)のほか、全国12地区の予選を勝ち抜いた32チームが出場。優勝チームが手にできる栄光の「黒獅子旗」をかけた社会人野球の祭典の注目選手を紹介していく。

入社2年目でエースの自覚



 2018年の新年、筑川利希也コーチ(東海大)から「自覚を持って取り組め!!」と言われると、入社2年目・齋藤友貴哉(横浜桐蔭大)はこう受け止めた。

「福島(由登)さんは誰からも頼られる。自分もけん引していきたい」

 3月のJABA東京スポニチ大会準では2試合に先発して優勝に貢献。だが、その後、右ヒジの違和感で約2カ月間の離脱。この期間で「下半身を使って、腕をムチのようにしならせる」フォームをシャドーピッチングで染み込ませ、復帰後は指にかかるボールが増えたという。

 都市対抗南関東二次予選の第1代表決定戦(対日本通運)では先発で8回無失点と、調整能力の高さを見せた。最速は昨夏に計測した153キロ。今予選でも150キロを突破し、都市対抗では155キロを狙う。変化球もスライダー、スプリット、カーブ、ツーシームと精度が高い。

 昨年の都市対抗(救援)も経験しており「東京ドームは投げやすい」。大学時代はプロ志望届を提出したが、無念の指名漏れ。岡野勝俊監督は「プロ球団が興味を示していただいていますが、本当に指名していただくためには、活躍しないといけない」と語り、自身2度目のドラフトを占う意味でも大事な大会となる。

写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング