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Honda熊本・荒西祐大 頂点まで全5試合で投げる覚悟のタフな右腕/都市対抗注目選手

 

第89回都市対抗野球大会は7月13日から12日間、東京ドームで行われる。前年優勝で推薦出場のNTT東日本(東京都)のほか、全国12地区の予選を勝ち抜いた32チームが出場。優勝チームが手にできる栄光の「黒獅子旗」をかけた社会人野球の祭典の注目選手を紹介していく。

プロへラストチャンスの8年目


Honda熊本・荒西祐大


 九州二次予選は先発3連投。沖縄電力との第1代表決定戦では、延長11回を投げ切った。最終回も自己最速まで1キロに迫る147キロマークした荒西祐大(玉名工高)。岡野武志監督は「タフさでは社会人で2、3本の指に入る」と明かす。

 昨年の都市対抗予選も4試合中3試合で完投。今年3月、JABA東京スポニチ大会では4日間で3試合先発し、2完投。決勝で力尽き「超悔しい! しかも、相手は狭山(Honda)」と、感情を表に出す勝負師だ。

 相次ぐ“連投”は練習の賜物。2月のキャンプでは1日200球を、中1日の休養を挟み1週間続け、300球を隔日で投げることもある。

「上からだとノーコンだった」と、小学時代にサイドに転向。徐々に腕が上がり、現在のスリークオーターとなっている。

 ドラフト解禁の高卒3年目は「意識し過ぎて悪くなった」。8月のアジア競技大会では初の侍ジャパン入り。入社8年目、25歳とプロ入りはラストチャンスだ。「活躍できるのは一握り。ただ、挑戦したい気持ちもある」と迷いを口にする。

 昨年は自身、都市対抗初勝利を完封(対日本製紙石巻)で飾り、2勝以上がチーム目標の今大会は「強気の投球をする」と頂点まで全5試合、準備する。

写真=BBM
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