週刊ベースボールONLINE

2018都市対抗リポート

熱い思いで初戦に挑みリベンジを果たしたJR四国/JABA公式サポ・豊島わかなの熱視線!

 

7月13日から12日間、東京ドームで行われる第89回都市対抗野球大会。全国12地区の予選を勝ち抜いた32チームが出場する栄光の「黒獅子旗」をかけた社会人野球の祭典です。週刊ベースボールONLINEでは、都市対抗野球大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は豊島わかなさんです。

社内が一体となって初戦へ


JR四国・佐野晃監督


 取材をしていると、野球の怖さについてお話をする監督や選手が多くいらっしゃいます。

“強いからといって決して勝つわけではない”――。

 これが一発勝負の都市対抗野球大会の怖さでもあり、応援を熱くする理由の1つでもあります。

 そんな気持ちをどっぷりと味わったのが、14日、第3試合のHonda対JR四国戦です。

 都市対抗本戦開幕前に行われた全32チームの監督アンケートによると、18チームの監督が優勝候補に挙げていたHonda。私たち公式サポーターも何度か取材をさせていただき、投打ともにバランス良く完成していて、活気のあるチームの雰囲気を目の当たりにしていました。

 試合前に岡野勝俊監督にお話をうかがうと、「2009年の優勝時とチームの雰囲気が似ている」と選手の高い完成度について評価をしていました。

 対するJR四国は、昨年の都市対抗1回戦でHondaに7回コールド負けを許してしまった過去があります。再び同じカードで戦うことについて試合前に佐野晃監督にお話をうかがうと、「とにかくリベンジをしようとこの1年やってきました。会社も社員もリベンジだ!と声を掛け合っています」と悔しさをバネに、1年間練習を積み重ねてきたことを振り返り、野球部だけでなく社内が一体となって初戦を迎えたことを話してくださいました。

「(再びHondaと対決すると分かったときは)正直、『うわぁ〜』という気持ちでしたよ(笑)ただ昨年のことがある分、チーム内は燃えていました」と佐野監督は語り、東京ドームでJR四国らしい野球ができるよう日々の練習を積み重ね、自信を持って平常心でプレーをするよう選手に声掛けをしたそうです。

 試合は3対1でJR四国の勝利。見事19年ぶりの初戦突破を遂げ、「最高の気分!」と佐野監督は安堵からか笑みをこぼしました。

「選手には野球部員である前に、野球がやれることに感謝し、企業人として社員に愛される人間であれと指導しています。次戦も初戦と同じく新たな気持ちで挑みたい」と次戦への抱負を話していました。

 一戦一戦にドラマがある都市対抗野球大会。引き続き試合から目が離せませんね!

公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル

PROFILE

左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=BBM


なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。

とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味はラーメン屋巡り、特技は猫の爪切り。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
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