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巨人逆転Vへ欠かせない小林誠司!セ6球団の後半戦キーマンは?

 

今日からいよいよ後半戦がスタート。セ・リーグは広島が2位・巨人に6ゲーム差をつけて首位に立つ。果たして、王者がすんなりと3連覇を果たすのか。Aクラス入りも激しくなる正念場を迎えるが、セ6球団の後半戦キーマンを見ていこう(記録は7月15日現在)。

読売ジャイアンツ


巨人・小林誠司


 7月14日に熊本で行われたオールスター第2戦が、小林誠司にとって久々の先発マスクだった。チームでは12戦連続のベンチスタートで前半戦を終え、この時点での立ち位置は抑えの捕手。6月末の広島3連戦(マツダ広島)で26失点の直後からの措置で、その責任を問われているが、すべてをなすりつけるのは酷。2016、17年の2シーズンで規定打席に達した捕手は12球団で小林のみ。17年はWBC出場で世界を相手に戦うなど、捕手に最も必要とされる経験は、チームでは群を抜いており、4年ぶりの逆転Vへ欠かせない。

広島カープ


広島・丸佳浩


 前半戦は、打線の力で独走態勢を築いてきた広島。その中心となったのが、三番の丸佳浩だ。右足を痛めて戦列を離れていた時期もあったが、前半戦は打率.330でリーグトップ、出塁率は驚異の.498だった。また今季は打率ばかりでなくホームランも17本とリーグのトップに近い位置にいるのが目を引く。丸が後半戦もこの調子を持続できるとなれば、それはすなわちカープ打線が調子を維持できるということ。逃げ切りへのカギを握る存在だ。

阪神タイガース



 金本知憲監督の前半戦総括コメントの中で、後半戦のキーマンに「藤浪晋太郎とロサリオ」を挙げた。前半戦8試合の登板で2勝2敗と波に乗れなかった藤浪。二軍降格も味わい、投球フォームも試行錯誤してきた。だが、一軍最昇格後は徐々に本来の投球が戻ってきている。藤浪自身も「長いイニングを投げてローテで回るのが、一番の仕事かなと思っています」と自覚は十分だ。藤浪の調子が上がればチームも広島追い上げに向け、大きな力となるはずだ。

横浜DeNAベイスターズ



 やはりこの男が打つとチームが活気づく。背番号「1」を背負う桑原将志が7月に入り打ちまくっている。開幕から2割台と低迷した月間打率は、7月に入って.452、2本塁打とハイアベレージをマーク。実際に7月3日の巨人戦(東京ドーム)から去年までの定位置である一番に座ると、4日の同カードから4連勝。桑原のバットが確実にチームの空気を変えていた。投手はある程度のメドは立った。あとは昨年7月に月間MVPを受賞した“夏男”がリードオフマンとなり、打線に着火できるかどうかだ。

中日ドラゴンズ



 もはや「エース」とは誰も呼ばない。2016、17年と開幕投手を務めた大野雄大だが、3年連続の開幕投手を逃すと、前半戦を終えていまだ勝ち星ゼロだ。15年には207回1/3を投げた、イニングイーターの姿は見る影もなく、今季は全4試合で先発しているものの、最長は5回1/3。1試合平均4.5失点と、先発投手の最低限の仕事である試合を作ることすらままならない。現在、チームには先発完投を期待できる投手はおらず、中継ぎ陣は疲労もあって防御率4点台以上でも貴重な戦力。後半戦、大野雄が持ち味を発揮できれば、投手陣の勤続疲労も緩和されるのだが、チームを救うことができるか。

東京ヤクルトスワローズ



 遅れて来た分、余力は十分に残っている。8連敗で前半戦を終えたヤクルト。投手陣が踏ん張り切れない試合が続いたが、後半戦ではエース右腕・小川泰弘を中心にディフェンス強化に努めたい。昨年9月に右ヒジを疲労骨折した小川。リハビリを経て、今季初登板を果たしたのは5月13日だった。登板を重ねるごとに調子を挙げ、6月は交流戦での2勝を含む負けなしの3勝。故障明けであり、首脳陣は慎重さを崩さないものの、コンスタントに100球以上投げており、もう心配はないはず。疲れが出る夏場に、「燕のライアン」が投手陣の救世主となる。

写真=BBM
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