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2018都市対抗リポート

渡辺侑也選手「都市対抗出場は高校野球2回分の喜び!」/JABA公式サポ・成田沙耶加の熱視線!

 

7月13日から12日間、東京ドームで行われる第89回都市対抗野球大会。全国12地区の予選を勝ち抜いた32チームが出場する栄光の「黒獅子旗」をかけた社会人野球の祭典です。週刊ベースボールONLINEでは、都市対抗野球大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は成田沙耶加さんです。

都市対抗で10年ぶりの白星


鷺宮製作所・渡辺侑也


 9年ぶりの都市対抗出場となる鷺宮製作所が7月16日、1回戦で伯和ビクトリーズに4対2で勝ち、10年ぶりの白星を挙げました。

 今年で創部60年、しかし8年間、出場から遠ざかっていました。さらに昨年、鷺宮製作所を支えてきた西見一郎総監督が亡くなり、チームの都市対抗出場への思いが一段と増していたそうです。

「8年間、出場していないのにあきらめずに室内練習場を作っていただいた会社のためにも、そして西見総監督に昨年いい報告ができなかったので、今年こそはという思いでいました」と目良宏監督。

 そして、ついにつかんだ都市対抗出場に対しても「毎年、試合に負けたペナルティとして草むしりをしている時期に、この場所にいられることが幸せ。選手たちみんな、待ち望んでいた舞台なのでとにかく楽しんでほしい」と話していました。

 中でもチームの最年長となるキャプテン・渡辺侑也選手は都市対抗に出場できることを「人生で一番、うれしいこと」と特別な思いで話していました。

 渡辺選手は聖光学院高校時代、甲子園出場を果たしていますが「高校野球は3年間、でも社会人野球は6年やってきました。つまり、高校野球2回分の思いが詰まっているんです。6年も目の前のマウンドで他のチームが都市対抗出場を決め、歓喜する姿を見て来たので、本当に悔しくて。だからこそ、自分たちがマウンドで歓喜し合えた瞬間は本当にうれしかった」と話していました。

 出場が決まってから野手は10日で2万回という目標を掲げ、毎日必死にバットを振り、投手は一日中、走る日もあるほど選手たちは厳しい練習を行ってきたそうです。

 伯和ビクトリーズ戦でヒットを放ち、ホームを踏んだ渡辺選手。9回に2点差に迫られ、なお一死三塁とピンチが続きましたが、「今大会は9回に逆転という場面が多かったので準備もしていたし、慌てることもなかったです」と話し、続けて「たくさんの方が応援に来てくれて、笑顔になってくれたことが本当にうれしい。さっき都市対抗出場が人生で一番うれしいと言いましたけど、今日の勝利も同じくらいうれしいです!」と喜びを噛み締めていました。

鷺宮製作所・目良宏監督


 監督、選手が何度も声をそろえて話すのは「一戦必勝」という言葉。

「9年ぶりの出場ということで先のことは考えず、まず目の前の一戦一戦を大切に」という意味が込められているそうです。

 この「一戦必勝」の気持ちで、次の試合も粘り強い野球を見せてほしいですね!

公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル

PROFILE

左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=BBM


なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。

とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味はラーメン屋巡り、特技は猫の爪切り。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
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