同年春、WBCでも指揮を執った原監督
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は7月22日だ。
2009年7月22日というと、天体マニアなら皆既日食の言葉が出てくるだろう。
日本の陸地で見られたのは、1963年以来46年ぶりであり、当時で、あと26年は見られないとあった。
「世界中が注目している日。そういう意味では印象に残る誕生日だね。自分がいまこうしていられるのも周りの人たちのお陰。感謝、感謝です」
笑顔で語ったのが、当時の
巨人・
原辰徳監督。51歳の誕生日だった。
この日の巨人は長野での横浜戦だったが、
小笠原道大(2本)、
亀井義行、
阿部慎之助が夜空に祝砲を上げ、
ゴンザレスが「生まれて初めて」という完投で6対2の勝利を飾った。
なお、この日が前半戦のラストゲーム。巨人は50勝28敗7分で2位
中日に2.5ゲーム差をつけ首位ターンした。
巨人の首位ターンは、オールスターが始まった1951年以降で29度目、2002年以来7年ぶりだったが、6年連続首位ターンできなかったのは、巨人史上初だった。
原監督は、同年春には、WBC日本代表監督として2大会連続の世界一を導き、巨人も3年連続リーグ優勝と日本一。
確かに何かとツキのある年だった。
写真=BBM