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プロ野球仰天伝説

カープ応援団の起源は広島電鉄の運転手たちだった!/プロ野球仰天伝説210

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

集まった4人のメンバーが……


広島のファンたち


 広島市内を中心に、路面電車やバス事業を展開、広島市民の足として親しまれている広島電鉄。1950年に広島球団が誕生して約1カ月、その運転士たちによる“カープ応援団”が結成された。

 3月14日の県総合グランドでの開幕戦を観戦した一人の運転士が職場の仲間に声を掛けて集まったのが4人のメンバー。4人は広島で行われるゲームには“原則皆勤”で球場に足を運んだ。

 一塁側ベンチ上でラッパの音に合わせて三三七拍子の音頭を取る。路面電車(チンチン電車と呼ばれる)の警鈴や鍋のフタも持ち出した応援団の愛称は「メチャメチャ楽団」。これが広島の応援団の起源と言われる。

 また、現在主流となった「スクワット応援」と呼ばれるスタイルは90年代前半に自然発生的に起こり、それが定着。各球場で7回の攻撃前や勝利を演出するジェット風船も広島の応援団が起源。84年に関西地区、主に甲子園で活動する広島の私設応援団が始めたとされる。

写真=BBM
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