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西武が実数発表となった05年以来、最速で観客動員数100万人を突破した理由

 

好調なチームと営業施策がかみ合って


観客動員100万人達成時のLビジョン


 西武ライオンズが7月21日の楽天戦で、今シーズンの主催試合の観客動員数が100万人を突破した(同日現在100万3552人)。これは、プロ野球の観客動員数が実数発表となった2005年以降、最速となる41試合目での達成となる。

[41試合内訳]
メットライフドーム 38試合
県営大宮公園野球場 2試合 ※5月8日(火)、6月12日(火)
東京ドーム 1試合 ※4月17日(火)

 観客動員数100万人を2005年以降最速で達成をした主な要因としては以下が考えられる。

 所沢に本拠地を構えて40周年を迎える今シーズン、チーム面では、辻発彦監督のもと27年ぶりの開幕8連勝と好発進。野手では、リーグ最多安打(120本)、首位打者(.350)の秋山翔吾、本塁打(24本)、打点(75点)でリーグ首位に立つ山川穂高などの活躍、また、投手では菊池雄星多和田真三郎の活躍などもあり、8年ぶりに前半戦を首位で折り返した(各選手の記録は、20日終了時)。

 また、営業面においては、40周年記念事業をはじめ、あらゆるファンを対象にしたイベントを実施。まず、40周年記念事業の一環として球団史上初となる東京ドームでの主催試合を開催し、都内勤務のサラリーマンやOLなど、平日のメットライフドームに来場が難しいファンなど多くのファンが来場し、観客動員数が実数発表となった2005年以降、主催試合において過去最多となる4万4978人を記録した。

 さらに、女性向けのイベント“ウーマンフェスタ”では、球団初の試みとして来場した女性ファン全員に“レディースユニフォーム(非売品)”を配布するなど、さまざまなファンのニーズに沿った企画を数多く実施したことが、観客動員数の増加に寄与したと考えられる。

 上記に加えて、地域貢献・野球振興を目的としたフレンドリーシティ拡大に伴う小中学生の観戦招待の拡大、ライオンズオリジナルキッズグローブを来場した小学生以下全員に配布するなど、一連の活動を通じて地域貢献・野球振興を進めてきた。

 また、今年3月に発足した「L-FRIENDS」の一環として、埼玉県内の小学生約30万人にライオンズオリジナルベースボールキャップを配布したことで、ライオンズや野球観戦の認知が向上、ファンクラブのジュニア会員数も初めて2万人を突破するなど、大幅に増加。さらに、春休み期間中の平日デーゲーム開催や、昨年オープンした「ライオンズキッズパーク」など、子ども連れの家族もより一層楽しめるようになった。これらの施策により、子どもを中心に新しいファミリー層の来場が観客動員数の増加につながったと考えられる。

 好調なチーム(7月20日終了時点で貯金13)に加え、上記のような営業施策がかみ合ったことなどにより、今シーズンは14試合(21日も含む)の完売御礼も出て、2005年以来球団最速で観客動員100万人を達成することができた。

●辻発彦監督コメント
「2005年以降、最速での100万人達成、大変うれしく思います。ご来場いただきましたファンの皆さまには、本当に感謝いたします。これからシーズン終盤まで、さらに厳しい戦いが続くと思いますが、10年ぶりのリーグ優勝、そして日本一へ向けてチーム一丸となって戦っていきます。皆さまの声援が、大きな力になります。ぜひ、メットライフドームにお越しいただき、選手たちに力強い声援を送っていただければ幸いです。最後まで一緒に戦いましょう!」

●キャプテンの浅村栄斗選手コメント
「2005年以降、最速での100万人を達成することができたことは、ファンの皆さまのおかげです。本当にありがとうございます。昨シーズンは優勝を逃し、悔しい思いをしました。今年は絶対に優勝し、ファンの皆さんと一緒に喜びを分かち合えるよう、残りの試合も全力でプレーしていきますので、これからも応援よろしくお願いします」
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