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不動の一番・田中が3連覇へカープをけん引!セ6球団の一番打者事情

 

打線に勢いをつける役割を存在である一番打者。文字どおり、リードオフマンが先頭に立って引っ張っていけるチームは強い。シーズンも終盤に差し掛かりつつあるが、セ6球団の一番打者事情を見ていこう(記録は7月22日現在)。

広島カープ



 今季も田中広輔が全試合不動のリードオフマンだ。フルイニング出場も継続中。今季通算打率は.259と、例年に比べてやや低調だが、その分は四球の多さで補い、一番打者として重要な出塁率はしっかりとキープしている。7月21日の巨人戦(マツダ広島)では、先制点の口火となる左前打と、貴重なダメ押し三塁打で勝利に貢献。遊撃手としての守備も含め、やはりここ一番での存在感には大きなものがある。

読売ジャイアンツ


巨人・長野久義


 2シーズン続けてケガに悩まされているポジションだ。昨季はFA加入した陽岱鋼が下半身のコンディション不良で出遅れ、今季は開幕4試合目に左手甲に死球を受け骨折。三番を打っていた坂本勇人が代役を務め、ハイアベレージに走者をホームに迎え入れる勝負強い打撃で、チャンスメーカーにもポイントゲッターにもなっていたが、球宴明けの後半戦初戦、7月16日の阪神戦(甲子園)で右ワキ腹の肉離れを起こし、登録抹消。翌日からすでに復帰済みの陽ではなく、長野久義が一番起用され3割を超える出塁率を残しているが、坂本の離脱はあまりにも痛い。

阪神タイガース


阪神・糸原健斗


 不振状態が続く阪神打線の中で、一番を担っているのが2年目の糸原健斗だ。チームで唯一の全試合出場選手を果たしている。またチーム最多安打を放ち、最多四球も稼いでおり、現在の打線の中で一番を任せるには最適任者といえるだろう。追い込まれても自分のスイングを変えることなく強振できる度胸も持ち合わせており、気持ちの面でも一番打者向きだと言える。欠点は強振のあまり三振が41個とやや多いところ。ここさえ減らせば強打の一番打者となるはずだ。

横浜DeNAベイスターズ



 昨年まで不動の一番としてベイ打線をけん引してきた桑原将志。今季は調子が上がらず、開幕直後に新人・神里和毅にリードオフマンの座を明け渡した。しかし、7月に入ると桑原のバットは当りが戻り「定位置」の一番に復帰すると、ものすごいペースで打ちまくる。7月は打率.446、3本塁打、8打点、2割台前半だったシーズン打率も.295までV字回復だ。昨年も7月は絶好調で初の月間MVPに輝いた“夏男”は、20日の阪神戦(横浜)では史上67人目、72回目となるサイクル安打を達成。完全に本来の姿を取り戻し、フィールドを駆けめぐっている。

中日ドラゴンズ



 大島洋平がチーム最多の66試合出場だが、一番打者での打率は.242と、不満が残る。一方、18試合で一番に座った京田陽太は、一番での打率は.329と良好。しかし四死球はゼロで、一番打者の最大の責務である出塁につなげられない面も。選球眼は大島に軍配が上がるが、現在の打率.266(出塁率.319)は本来の姿からはほど遠い。一番打者として出場した際の得点は、大島が41、京田が13で、チーム総得点(348)の約15パーセント。「出塁して確実にホームにかえる」ことができているとは言いがたい。

東京ヤクルトスワローズ



 昨季は不動の一番打者だったが、今季は青木宣親の加入もあり、開幕時には六番、その後は三番、五番も経験。そして現在は一番に座る。常々、本人が口にするのは「何番を打とうが、自分の役割は変わらない」。それは、ヒットや四球で出塁し、次の打者につなげることだ。出塁率.415という数字で有言実行を印象づけている。今季は一時、首位打者に躍り出るなど、例年以上に打撃が好調。順調にいけば、最多安打のタイトルを獲得した2011年の175安打超えも期待できそうだ。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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