週刊ベースボールONLINE

2018都市対抗リポート

やりがい、そして怖さも…… 都市対抗で審判ができる誇りを感じて/JABA公式サポ・豊島わかなの熱視線!

 

7月13日から12日間、東京ドームで行われる第89回都市対抗野球大会。全国12地区の予選を勝ち抜いた32チームが出場する栄光の「黒獅子旗」をかけた社会人野球の祭典です。週刊ベースボールONLINEでは、都市対抗野球大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は豊島わかなさんです。

「夢や希望にあふれた選手を間近で見られることはありがたい」


審判員の福寿哲也さん


 今年も熱戦の繰り広げられている都市対抗野球大会ですが、試合展開を左右する重要人物である審判の方に、今回はお話をうかがいました。

 福寿哲也さんは、高校野球の強豪校・日大三高時代から野球部のマネジャー業をスタートさせ、その後、青山学院大と日立製作所の野球部マネジャーを務め、退職後の現在は東都大学連盟、神奈川高野連、JABA神奈川県野球協会で審判をしています。

「審判を本格的に始めたのは、もう一度、野球の仕事を真剣にやりたいと考えた36歳のとき。プレーヤーとしてかかわることはできないですが、審判ならできるのではないかと感じたからです」と話す福寿さん。

 しかし、この考えは甘かったと言います。

「分かっていると思っていた野球のルールは奥が深く、実はまったく分かっていなかった。そして何より、自分のジャッジで選手の人生を大きく変えてしまうこともあるので、公式戦でなくてもグラウンドに立つことはいまだに怖いです」

 いかに選手が気持ち良くプレーすることができるか、ということを考えながら責任感を持ってジャッジを心掛けている福寿さん。

「どの試合でもミスジャッジは許されませんが、特に都市対抗の審判をやることが決まったら、体調管理などをしっかり行い、基礎体力がつくよう走り込みをしたりして大会に備えています」

 名門・日立製作所のマネジャー時代に味わった気持ちとはまた違う緊張感を感じながらも、都市対抗という大舞台で審判ができることを誇りに感じ「夢や希望にあふれた選手を間近で見られることはありがたい。良い試合作りのお手伝いができたとき、やりがいを感じます」と目を輝かせます。

 12日間にわたる熱戦も、いよいよ明日が最終日――。

 果たして、どのチームが栄光の黒獅子旗を手にするのでしょうか。最後まで目が離せませんね!

公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC26D0n0-QuxyIghG0WqbN0A

PROFILE

左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=BBM


なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。

とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味はラーメン屋巡り、特技は猫の爪切り。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
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