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編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

ソフトバンク・石川柊太の“らしさ”

 

中継ぎに転向した石川。本来の投球で9勝目をつかんだ


 久しぶりの感覚だった。8月7日のロッテ戦(ZOZOマリン)に2番手で登板した石川柊太が圧巻のピッチングを見せた。石川らしいリズミカルな投球で打者を打ち取っていく。3イニングすべて三者凡退。「アレ!? 裏の攻撃ありました?」と感じるほど、5〜7回のロッテの攻撃はあっさりと終わった。

 それもそのはず。石川が1イニングに要した時間は、5回裏が5分、6回裏が4分、7回裏が4分という短さだ。この日は18時15分試合開始なうえに、開始して1分後に降雨が強くなり26分間の中断があった。試合終了時間が遅くなる可能性も懸念されたが、22時19分に終了。スタジアムの観客の中には石川のアップテンポな投球のおかげで終電に間に合ったという方のいるのではないだろうか。

「無理やり早くしようとかいうのもなく、自分のリズムで投げるとあのテンポになっている」

 間をつくらずポンポン投げ込んでいくのが石川のスタイルだ。しかし、ここ数試合は明らかにリズムを崩していた。8月2日の西武戦(メットライフ)で自己最短の1回2/3、自己ワーストの7失点を喫しKOされると、先発ローテをはく奪された。その後、4日のオリックス戦(ヤフオクドーム)に中1日でさっそく中継ぎ登板したが、先頭打者から連打を許し簡単に点を献上した。

「強い気持ちでやっていくしかない」

 後ろ向きになりそうな気持ちを奮い立たせ、自分らしさを取り戻すことに専念した。そして、「これぞ、石川!」という投球を見せた。

「1イニング、1人のバッターをどうやって抑えるかっていうのが一番の大事なところ。それは中継ぎであろうが先発であろうが変わらない。“1球1球、一人ひとり、1イニング1イニング”」

 石川がよく口にする信念。それがしっかりと感じられた。

 また、石川のももいろクローバーZ(ももクロ)ファン(通称モノノフ)は球界でも有名で、勝利した試合の後は自身のツイッターでのモノノフ勝利ツイートがお決まり。7日の試合後は新曲「Re:Story」をきっちりアピールしていた。やっぱり石川はこうでなくては。これからも「1球1球、一人ひとり、1イニング1イニング」、それに加えてのモノノフツイート。石川らしく、モノノフらしく――。

文=菅原梨恵 写真=内田孝治

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