週刊ベースボール編集部が熱戦の続くプロ野球で週間MIP、ベストナインを選出。今週は8月21日から8月26日の期間だ

グラシアル!　グラシアル!　グラシアル!

　まずMIPはソフトバンクのジュリスベル・グラシアルだ。

　キューバ出身で、今年2月13日に入団が発表された新助っ人。
　5月に骨折して戦線離脱となっていたが、8月に実戦復帰。17日、デスパイネの離脱で一軍に昇格すると、いきなり3安打。21日には先制打と来日初本塁打、22日には逆転弾含む5打点と大爆発をしていた。
　
　極めつけは26日、首位西武との一戦だ（ヤフオフドーム）。8対8で迎えた延長12回裏一死満塁でサヨナラ満塁弾。
　ソフトバンクはこれで17日から9連勝。一時11.5ゲームあった西武との差をわずか15日で5ゲームとした。

　この連勝はつまり、グラシアル昇格後となる。まさに鷹の救世主だ。

セ・リーグ週間ベストナイン

［投手］
メルセデス（巨人／2回目）
期間内／試1勝１敗0防0.00
※24日阪神戦で被安打2の来日初完封。打っても貴重なタイムリーを放った。

［捕手］
會澤　翼（広島／8回目）
期間内／打13安5本2点2盗0率.385
※死球禍から復帰後も打撃好調を維持し、球団捕手新12本塁打マーク。

［一塁手］
ビシエド（中日／7回目）
期間内／打25安13本4点9盗0率.520
※前週に続き、安打量産。打率もついにリーグ1位に立った。

［二塁手］
山田哲人（ヤクルト／7回目）
期間内／打19安7本2点7盗1率.368
※30本塁打、29盗塁でトリプル3に迫る。出塁率.517も頼もしい。　

［三塁手］
福田永将（中日／3回目）
期間内／打22安8本1点2盗0率.364
※期間内全試合安打と好調。23日阪神戦では貴重な同点打も。

［遊撃手］
大和（DeNA／2回目）
期間内／打24安11本1点1盗0率.458
※一番定着で別人のように打ちまくっている。8月の月間打率は.422。

［左翼手］
バレンティン（ヤクルト／6回目）
期間内／打24安10本3点10盗1率.417
※日本通算250号本塁打も達成。打点は早くも110と独走態勢に。

［中堅手］
丸　佳浩（広島／7回目）
期間内／打20安8本3点7盗1率.400
※相変わらず四球、ホームラン量産中。23日ヤクルト戦の同点3ランはしびれた。

［右翼手］
鈴木誠也（広島／6回目）
期間内／打25安9本3点6盗０率.360
※23日ヤクルト戦では劇的サヨナラ弾。8月は打率.437の11本塁打と絶好調。

パ・リーグ週間ベストナイン

［投手］
森　唯斗（ソフトバンク）
期間内／試5勝0敗0S3H1防0.00
※9連勝のチームを支える頼れる男。4回３分の１で被安打2、四死球0。

［捕手］
甲斐拓也（ソフトバンク／4回目）
期間内／打16安2本0点0盗0率.125
※打率は低いが、投手陣をけん引し、9連勝に導いた守備面を評価

［一塁手］
井上晴哉（ロッテ／5回目）
期間内／打22安6本0点4盗0率.273
※やや調子は落ち気味だが、25日オリックス戦ではサヨナラ打。

［二塁手］
牧原大成（ソフトバンク）
期間内／打29安9本0点3盗1率.310
※21日3安打、22日4安打。得点圏.444も頼もしい。

［三塁手］
松田宣浩（ソフトバンク／4回目）
期間内／打26安8本3点7盗０率.308
※25日西武戦では先制打、ソロ2本。8月の月間打率.405と好調。

［遊撃手］
今宮健太（ソフトバンク）
期間内／打22安8本2点7盗0率.364
※24日西武戦は、初回、菊池雄星からソロ本塁打。26日には満塁弾で勝利に貢献。

［左翼手］
グラシアル（ソフトバンク）
期間内／打26安11本4点12盗0率.423
※26日西武戦のサヨナラ満塁弾光る。得点圏打率.571も頼もしい。

［中堅手］
柳田悠岐（ソフトバンク／6回目）
期間内／打20安9本4点9盗0率.450
※四番としてチームを引っ張る。西武3連戦では全試合の4本塁打。

［右翼手］
外崎修汰（西武／4回目）
期間内／打24安9本1点3盗0率.375
※猛打賞2回、ややムラはあったが、得点圏.667と勝負強さは魅力。

［指名打者］
清宮幸太郎（日本ハム／2回目）
期間内／打22安10本3点8盗０率.455
※グラシアルがいなければ間違いなくMIP。怪物の完全覚醒か。

写真＝BBM