週刊ベースボール編集部が熱戦の続くプロ野球で週間MIP、ベストナインを選出。今週は8月28日から9月2日の期間だ 8月は18試合登板で失点2!
まずMIP(編集部選定期間内でもっとも印象的な活躍をした選手)は、広島のフランスア。
首位を快走もリリーフ陣に不安があった広島だが、今季支配下登録となった左腕が投げまくって下支えしている。
8月は、プロ野球史上最多記録タイの18試合登板で0勝1敗1S10H、防御率0.51の安定感を誇った。
敗戦は16日の
阪神戦だが、失点1で自責はなし。8月の自責点1は19日の
DeNA戦でソトに浴びた1発だった(2ラン)。
今回の期間内は5試合に投げ、失点0でチーム6連勝に貢献。月が変わった9月1、2日も再び1イニングずつを投げた。
頼もしいの一言だ。
簡単に記録を見ると、
9月3日現在36試合に投げ、1勝3敗1S16H、防御率は1.68。
これは先発2試合で防御率6.25が響き、リリーフでは34試合で防御率0.61、中継ぎに限ればして27試合で防御率0.25。
ヤクルト戦6試合、阪神戦4試合では、防御率0.00と得意にしている。
左腕からの150キロ超の速球が武器で、野球解説者・
川口和久氏によれば「肩の可動域が広いため、ギリギリまで左肩を隠せ、最後の最後で振る。疲れさえコントロールできれば、そう簡単に打たれる投手ではないでしょう」と語る。
セ・リーグ週間ベストナイン
[投手]
フランスア(広島)
期間内/試5勝0敗0S1H1防0.00
※圧巻の安定感で投げまくる。8月は史上最多タイ18試合
[捕手]
中村悠平(ヤクルト/4回目)
期間内/打17安4本1点4盗0率.235
※阪神戦では29日先制3ランなど活躍。後半の対広島3連敗は悔しい
[一塁手]
ビシエド(
中日/8回目)
期間内/打24安11本0点3盗0率.458
※8月はセ月間最多47安打、打率.465と絶好調を継続。
[二塁手]
菊池涼介(広島/8回目)
期間内/打26安7本1点5盗1率.269
※今に始まったことではないが守備は神がかり。30日
巨人戦は2打点好守の菊池デー。
[三塁手]
西川龍馬(広島/2回目)
期間内/打18安8本0点3盗1率.444
※1日ヤクルト戦は3安打3打点。得点圏打率10割も特筆。
[遊撃手]
坂本勇人(巨人/8回目)
期間内/打29安12本0点2盗0率.414
※故障離脱のうっぷん晴らしとばかり打ちまくる。得点圏10割。
[左翼手]
福留孝介(阪神/4回目)
期間内/打18安8本1点6盗0率.444
※1日DeNA戦では逆転打含む4打点。頼れるベテランだ。
[中堅手]
青木宣親(ヤクルト/5回目)
期間内/打23安9本1点5盗0率.391
※29日阪神戦は4安打。8月は月間打率.361と好調を維持。
[右翼手]
鈴木誠也(広島/7回目)
期間内/打19安6本2点4盗0率.316
※28日巨人戦は3打点で勝利に貢献。6四球で出塁率は.480だった。
パ・リーグ週間ベストナイン
[投手]
菊池雄星(
西武/4回目)
期間内/試1勝1敗0防0.00
※新フォームもしっくりで、31日
オリックス戦では7回零封。
[捕手]
甲斐拓也(
ソフトバンク/5回目)
期間内/打15安2本1点1盗0率.133
※打撃は今一つだが、好調チームに守備で貢献。
[一塁手]
中村 晃(ソフトバンク)
期間内/打15安6本2点6盗0率.400
※外野も守りながら好調維持。2日
楽天戦は3安打4打点。
[二塁手]
牧原大成(ソフトバンク/2回目)
期間内/打23安11本0点1盗1率.478
※一番に座ってチャンスメーク。5試合連続マルチ安打はすごい。
[三塁手]
中島宏之(オリックス)
期間内/打18安6本1点6盗0率.333
※1日、古巣西武戦で大逆転劇を締めるサヨナラ3ラン。
[遊撃手]
今宮健太(ソフトバンク/2回目)
期間内/打21安10本1点1盗0率.476
※期間内全試合安打でマルチ4回と打ちまくった。
[左翼手]
近藤健介(
日本ハム/5回目)
期間内/打19安7本0点3盗0率.368
※不振を抜け出し打撃上昇。1日
ロッテ戦は2打点で勝利に貢献。
[中堅手]
柳田悠岐(ソフトバンク/7回目)
期間内/打19安8本1点5盗1率.421
※打撃好調を維持し、31日楽天戦は先制3ラン含む4打点。
[右翼手]
上林誠知(ソフトバンク/3回目)
期間内/打20安8本2点7盗0率.400
※1日楽天戦で延長10回勝ち越し弾。翌2日も猛打賞とスランプ脱出。
[指名打者]
ウィーラー(楽天/3回目)
期間内/打13安5本2点3盗0率.385
※絶不調のチームの中で目立たぬがしっかり打っている