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全日本クラブ野球選手権リポート

「女性ならでは」を大切に。女性監督・片岡安祐美さんの魅力/JABA公式サポ・豊島わかなの熱視線!

 

クラブチームの日本一を決める全日本クラブ野球選手権が9月10日、メットライフドームで開幕。全国各地区を勝ち抜いた16チームにとって争われます。週刊ベースボールONLINEでは、全日本クラブ野球選手権にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は豊島わかなさんです。

「ある意味、お母さん目線で」


茨城ゴールデンゴールズ・片岡安祐美監督


 さまざまなシーンで活躍する女性が増えましたが、野球監督という職業においては、片岡安祐美監督以外、名前を聞いたことがないと言っても過言ではありません。

 今回は茨城ゴールデンゴールズで女性監督として活躍をしている片岡監督にスポットライトを当てました。

「そろそろ体力づくりをしないとな〜と感じていたころに、監督に就任しまして。体力ではなくて精神力を鍛えなくては! と頭を切り替えました(笑)」と明るく話を切り出してくださった片岡監督。

 女性監督としてやっていくのは大変なのでは? とうかがうと、「社会人野球界で女性監督は私だけ。これはチームにとってもかなり強みです。“男性脳”の野球界に“女性脳”が入ることで、男性には気付けない細やかな部分に気付くことができるからです。見た目の“女性らしさ”を前面には出しませんが“女性ならでは”の発想や声掛けは大切にしています」。

 18歳から37歳までの幅広い年齢の選手を抱える中、選手がいかに気持ちよく、そして野球に専念できる環境を整えることができるか日々考えながら指導をしているそうです。

「ある意味、お母さん目線ですよ。選手からも冗談で“お母さん”と呼ばれるので“産んだ覚えはない!”といったやりとりをよくしています(笑)。これがウチのチームの良さで、厳しいことを言うときもありますが、基本はのびやかにプレーをさせています」

 プライベートでは昨年結婚し、野球と家庭の両立に苦戦しながらも、仕事を続けることに理解のあるご主人のためにどちらも手を抜かずに取り組んでいるそうです。

 11日、チームは惜しくも大和高田クラブに3対6で負けてしまいましたが、人一倍大きな声を出し、ベンチから選手を鼓舞する姿はカッコ良くもあり、美しくもありました。

 茨城ゴールデンゴールズの活躍に、これからも注目です!

公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル

PROFILE

左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=BBM


なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。

とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味はラーメン屋巡り、特技は猫の爪切り。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
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