週刊ベースボール編ら集部が熱戦の続くプロ野球で週間MIP、ベストナインを選出。今週は9月11日から9月16日の期間だ

史上9人目の1試合6安打

　週べ編集部が選ぶ今週のMIP（もっとも印象に残った選手）は、阪神の23歳、大山悠輔だ。

　阪神が20対4と大勝した9月16日のDeNA戦（横浜）で、大山悠輔は１リーグ制から含めて史上９人目の１試合６安打を記録（史上最多は49年、東急の大下弘の7安打）。

　さらに、この試合では、３本塁打、うち3回表には史上20人目の１イニング２本塁打も記録し、７打点の荒稼ぎ。まさに“大山デー”だった。

「勝ったことが一番なので、まずはそこを喜びたいです」と謙虚な大山に対し、金本知憲監督は「どんどん勘違いして、自分を乗せていってほしいね」とエールを送った。

　大山は6月の月間打率が.172，7月が.167と不振にあえいだが、8月は.343、９月が16日現在で.460。５、６、７月と０本だったホームランも、9月は７本と別人のように打ちまくっている（17日も1本加え8本）。

セ・リーグ週間ベストナイン

［投手］
原　樹理（ヤクルト／2回目）
期間内／試１勝１敗０防0.00
※14日阪神戦で8回を被安打2、無四球でゼロ封。打っても適時打。

［捕手］
中村悠平（ヤクルト／5回目）
期間内／打12安４本０点１盗０率.333
※井野との併用だがスタメンでは負けなし。マルチ安打２回。

［一塁手］
ビシエド（中日／10回目）
期間内／打20安６本１点４盗０率.300
※相変わらず打撃好調を維持し、首位打者レースも独走気味。５戦中４戦で打点。

［二塁手］
菊池涼介（広島／9回目）
期間内／打20安７本１点４盗０率.350
※連敗を6で止めた12日のDeNA戦で4安打4打点の大活躍。

［三塁手］
大山悠輔（阪神／２回目）
期間内／打26安13本６点13盗０率.500
※16日６打席６安打は衝撃だった。9月の月間打率も.460とすさまじい。

［遊撃手］
京田陽太（中日／4回目）
期間内／打23安9本０点３盗０率.391
※期間内全試合安打のマルチ3回。13日の阪神戦は2打点で先発の松坂援護。

［左翼手］
アルモンテ（中日／3回目）
期間内／打17安６本２点８盗０率.353
※11日阪神戦は5打点の大暴れ。得点圏打率6割もグッドだ。

［中堅手］
重信慎之介（巨人）
期間内／打24安９本１点３盗０率.375
※期間内全試合安打。16日中日戦は同点弾含む4安打3打点。

［右翼手］
ソト（DeNA／4回目）
期間内／打23安９本２点３盗０率.391
※期間内全試合安打。2本の本塁打はいずれも勝利に貢献。

パ・リーグ週間ベストナイン

［投手］
山岡泰輔（オリックス）
期間内／試１勝１敗０防0.00
※15日日本ハム戦は味方の大量援護もあって完封で6勝目。

［捕手］
若月健矢（オリックス）
期間内／打12安４本０点３盗０率.333
※投手陣をしっかりリード。16日の日本ハム戦は2打点で勝利に貢献。

［一塁手］
山川穂高（西武／6回目）
期間内／打17安8本４点８盗０率.471
※15、16日と3打点ずつで鷹倒しの原動力になった。得点圏打率５割。

［二塁手］
浅村栄斗（西武／12回目）
期間内／打14安５本１点５盗０率.357
※腰の張りもあったが、15日に3ランを放つなど変わらず活躍。

［三塁手］
中島宏之（オリックス／2回目）
期間内／打18安８本０点６盗０率.444
※ほぼ一塁だったが打撃好調を評価。得点圏打率.625は頼もしい。

［遊撃手］
源田壮亮（西武／7回目）
期間内／打20安８本０点５盗０率.400
※9月は月間打率.367と好調。16日ソフトバンク戦は2打点2得点。

［左翼手］
島内宏明（楽天／3回目）
期間内／打17安７本２点７盗０率.412
※15日ロッテ戦は2本塁打含む4打点。得点圏打率10割と勝負強い。

［中堅手］
柳田悠岐（ソフトバンク／8回目）
期間内／打14安７本２点４盗０率.500
※12日楽天戦は５の５と大暴れ。早期復帰を祈る。

［右翼手］
上林誠知（ソフトバンク／4回目）
期間内／打15安６本１点２盗２率.400
※9月の月間打率.385と好調。出塁率5割も評価した。

［指名打者］
ロメロ（オリックス）
期間内／打21安７本２点５盗０率.333
※期間内マルチ3回。12日西武戦では本塁打で貢献

写真＝BBM