週刊ベースボール編ら集部が熱戦の続くプロ野球で週間MIP、ベストナインを選出。今週は9月17日から9月23日の期間だ 巨人戦5戦5勝の新人左腕
体を目いっぱい使ったフォーム
6回を終え、打者18人相手に完全投球。9月19日の
巨人戦、東京ドームは、まさかの予感にざわめいた。
結果的には7回二死から
マギーにホームランを浴び、8回1失点で降板したが、11勝目を挙げ(5敗)、防御率も2.54と上げてきた。
交流戦で4.82と打ち込まれたものの、それさえなければ、防御率でリーグトップに立っていたかもしれない。
この日の巨人打線は左腕対策で右打者を並べたが、もともと対左に被打率.238、右に被打率.223と苦手意識はなかった。これは右打者の懐を速球で厳しく突き、外にチェンジアップのパターンが出来上がっているからでもある。
今季の巨人戦は5戦5勝、対戦防御率は1.60。新たなる巨人キラー誕生だ。
なお、対
広島は1勝0敗、防御率2.70とさほどいいわけではないが、マツダ広島に限れば、2試合登板で勝敗こそないものの防御率は0.90。
CSで対戦があればキーマンとなる可能性もある。
セ・リーグ週間ベストナイン
[投手]
東 克樹(
DeNA/3回目)
期間内/試1勝1敗0防1.13
※19日巨人戦で7回途中まで完全投球。5戦5勝とGキラーぶり発揮。
[捕手]
梅野隆太郎(
阪神/5回目)
期間内/打22安8本0点5盗0率.364
※22日広島戦では先制打含む3打点で先発の藤浪を援護。
[一塁手]
ロペス(DeNA/4回目)
期間内/打20安7本3点5盗0率.350
※19日巨人戦で2本塁打4打点。バットが上向いてきた。
[二塁手]
ソト(DeNA)
期間内/打17安6本2点5盗0率.353
※期間5試合中3試合で二塁で出場。打撃は好調を維持。
[三塁手]
宮崎敏郎(DeNA/10回)
期間内/打18安9本1点2盗0率.500
※期間内全試合安打で17日阪神戦は4安打1本塁打。
[遊撃手]
西浦直亨(
ヤクルト/4回目)
期間内/打12安5本2点5盗0率.417
※打率.462の広島・田中もいるが19日阪神戦の2打席連弾を評価。
[左翼手]
野間峻祥(広島/3回目)
期間内/打14安6本0点0盗1率.429
※打点0も出塁率.556で再三のチャンスメーク。
[中堅手]
中谷将大(阪神)
期間内/打22安7本1点5盗0率.318
※22日広島戦で1本塁打4打点で打線の起爆剤に。
[右翼手]
糸井嘉男(阪神/4回目)
期間内/打16安6本0点2盗1率.375
※コンスタントに安打重ねる。出塁率.545も評価。
パ・リーグ週間ベストナイン
[投手]
森 唯斗(
ソフトバンク/2回)
期間内/試5勝0敗0防0.00
※奇跡の大逆転Vへ向けて期間内5セーブと抜群の安定感。
[捕手]
清水優心(
日本ハム/3回目)
期間内/打11安6本0点1盗0率.545
※期間内2度のマルチ安打で、22日
楽天戦は猛打賞とバットで貢献。
[一塁手]
銀次(楽天/3回目)
期間内/打21安8本1点3盗0率.381
※19日
オリックス戦で勝ち越し3ラン。得点圏打率.750と勝負強さが光る。
[二塁手]
福田周平(オリックス/3回目)
期間内/打17安7本0点2盗2率.412
※3試合でマルチ安打を記録。18日楽天戦では反撃の適時打も。
[三塁手]
横尾俊建(日本ハム)
期間内/打15安6本1点2盗0率.400
※22日楽天戦で先制弾。長打率6割とおにぎり君が大暴れ。
[遊撃手]
高田知季(ソフトバンク)
期間内/打17安7本0点1盗0率.412
※18日
ロッテ戦で猛打賞と今宮の負傷をカバーする活躍。
[左翼手]
栗山 巧(
西武/3回目)
期間内/打20安8本1点5盗0率.400
※17日ソフトバンク戦では4打点とベテランがVへ打線を鼓舞。
[中堅手]
秋山翔吾(西武/9回目)
期間内/打22安10本2点2盗0率.455
※5試合で10安打と固め打ち。長打率も.864と脅威の一番打者。
[右翼手]
上林誠知(ソフトバンク/5回目)
期間内/打20安9本1点3盗0率.450
※期間内全試合安打でマルチ3度。得点圏打率1.000は圧巻だ。
[指名打者]
中村剛也(西武)
期間内/打20安7本1点8盗0率.350
※三塁での出場が多いがDHで選出。下位打線も8打点がLの強さ象徴。
写真=BBM