11月1日から12日間、京セラドームで行われる第44回社会人野球日本選手権。決勝まで31試合、社会人の単独チーム日本一、2018年の年間王座決定戦が繰り広げられます。週刊ベースボールONLINEでは、社会人野球日本選手権にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は豊島わかなさんです。 夏以降にまとまったチーム
11月8日の第3試合でタイブレークの末、3対1で大阪ガスに勝利したHonda鈴鹿。お話をうかがうと、どの選手も「今年はチーム力が高まっている」と言います。
この日、先発した平尾奎太投手は「春先は都市対抗も第6代表と苦しい場面が多々ありました。都市対抗が終わって夏に“チーム力を上げよう”と欠けているところの練習に励みました」と振り返ります。この積み重ねをしたことで、夏以降チームにはまとまりができ、良い勢いがついたそうです。
「決め手となったのは、日本選手権の東海地区代表予選です。3連勝して第1代表を決めたあたりから自チームの野手陣を見て、『こんなバッターたちは敵にしたくない!』と味方ながら思うくらいです。全体の底上げができているので、今は優勝しか見えていません」と悔しい思いをしたからこそ、チーム全体の結束力を高めることができたそうです。
平尾投手は、次戦に関して「個人としては連投ができるよう調整をしてきました。次は強気のピッチングをして、さらにチームのムードを上げていきたいです」とご自身の目標も聞かせてくれました。
この日の試合で二塁打を放ち、チームの勝利に貢献した畔上翔外野手は、野手と投手の関係性について「お互いを成長させていこうという意思でやってきました。いま、投打が噛み合っているのはお互いを理解し合ってやってきた結果です」と優勝という目標に向けて、チーム力が上がるようコミュニケーションを重ねたと教えてくれました。
「とにかく“ベンチ力”が高いです。グラブを持ってくる、水を渡す……といった小さい気遣いができています。そういったベンチ内の和気藹々とした空気感もファンのみなさんには注目してほしいです」
悔しい思いがあったからこそ、今のチーム力が高いHonda鈴鹿へと成長していったのでしょうね。
次戦は11月10日。“夏の王者”大阪ガスを倒し、さらに勢いに乗っているHonda鈴鹿硬式野球部に注目です!
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PROFILE
左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=BBM
なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。
とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味はラーメン屋巡り、特技は猫の爪切り。
たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。