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2018トライアウト

【トライアウト】前DeNA・須田幸太 先発、リリーフもこなせる実力派

 

11月13日、タマスタ筑後で12球団合同トライアウトが開催される。野球人生を懸けた勝負を繰り広げる戦力外選手たち。参加予定者の球歴を紹介する。

2016年、DeNAのCS初進出の原動力となった


■プロフィル
名前:須田幸太(すだ・こうた)
ポジション:投手
生年月日:1986年7月31日(32歳)
身長・体重:176センチ72キロ
投打:右投右打
経歴:土浦湖北高−早大−JFE東日本−横浜・DeNA11(ドラフト1位)=8年
2018成績:10試合 0勝0敗0S 奪三振4 防御率7.59

 2016年にDeNAが球団史上初のCS進出を果たした際、攻撃の原動力がその年に打撃2冠に輝いた筒香嘉智なら、投手では中継ぎで62試合に登板した須田幸太の存在がとてつもなく大きかった。

 スピンの効いた真っすぐは球速以上のキレを感じさせ、ホップするような球筋は面白いように相手のバットに空を切らせた。勝負どころで空振りを狙えるこの直球と、持ち前の強心臓で何度もチームのピンチを救い、勝利に導いた。

 5勝3敗23ホールド、防御率2.68と充実のシーズンは、終盤に落とし穴が待っていた。9月に左太腿の肉離れでCSを目前に戦線を離脱。しかし、そこから懸命のリハビリを敢行し、CSファイナルステージで奇跡の復活を果たした。チームに合流するとラミレス監督はすぎさまピンチで須田を投入。この指揮官の采配が須田への絶大なる信頼感を証明していた。

 17年以降は蓄積した疲労もあって、キレのあるストレートが影を潜める。ヤクルトとの開幕戦で1/3回を投げ3失点、開幕3戦目の同カードでは鵜久森淳志にサヨナラ満塁弾を浴びるなど、失点を重ねてしまう。続く18年も10試合の登板に終わり、10月3日に球団より戦力外を通告された。

 最速150キロに迫るストレートに、スライダー、シンカーなど変化球も多彩。リリーフはもちろん、先発での経験も豊富で13年には先発で12試合登板し、6勝(3敗)を挙げている。今回のトライアウトでは注目の右腕の1人となるだろう。

写真=BBM
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