オフは次のシーズンに向けて戦力整備をする重要な期間となる。ドラフト、FA、トレード、新外国人など方法をさまざまだが各球団、補強をどのような形で進めているのか。今季、パ・リーグ5位に終わったロッテの状況を見ていこう。 ドラフトを含めピンポイントで的確な補強に動いている。12球団最低のチーム本塁打78と長打力不足が顕著な攻撃陣には、早々と新助っ人のケニス・バルガスを確保。体重133キロのスイッチヒッターには
井上晴哉との“重量コンビ”形成が期待される。
益田直也、
松永昂大、
内竜也への依存度が高いブルペンは、ドラフト2位右腕の
東妻勇輔(日体大)が増強するはずだ。不足する左腕も3位で
小島和哉、5位で
中村稔弥と大学トップレベルの2枚を加えた。さらに正捕手・
田村龍弘に続く存在が手薄な捕手陣には、
楽天を退団した
細川亨を迎え入れた。経験値を含め、若手ばかりの捕手陣にとって貴重な存在となるだろう。
ただし、投打ともに絶対戦力の不足、選手層の薄さがパ・リーグ5位に終わった原因であることを考えると、戦力を劇的に向上させるインパクトはもたらせていない。あらためて
丸佳浩(
広島→
巨人)の争奪戦に敗れたことが悔やまれる。
【主な新加入選手】
[投手]
東妻勇輔(日体大※ドラフト2位)
小島和哉(早大※ドラフト3位)
中村稔弥(亜大※ドラフト5位)
[捕手]
細川亨(楽天)
[内野手]
ケニス・バルガス(ツインズ・マイナー)
[外野手]
藤原恭大(大阪桐蔭高※ドラフト1位)
写真=Getty Images