2019年はこの選手が飛躍しなければ栄光をつかむことはできない。チームが頂点をつかむために、絶対にその力が必要な選手。ソフトバンク、西武、楽天の来季、飛躍が望まれる男たちを見ていこう。 福岡ソフトバンクホークス
チームで唯一、レギュラーが固定できてないポジション。来季、正二塁手へ、牧原大成に対する期待は大きい。今季、7月8日に一軍昇格を果たすと、積極的な打撃と敏捷な守備、俊足を生かした果敢な走塁で8月以降はリードオフマンとしてチームに勢いをもたらした。しかし、9月27日の西武戦(メットライフ)で相手捕手と交錯し右足首を負傷。シーズンを終えた。ポジションをつかみかけていた矢先での離脱、しかも日本一に貢献できなかったことに、これまでとは少し違った意味の悔しさがにじむ。「セカンドを狙っていく。開幕から全部、出るつもりでやる」と意気込む牧原。奇しくもチームは今オフ、西武からFA権を行使した
浅村栄斗の獲得を逃した。これを“失敗”と呼ばせないためにも、「二塁・牧原」を不動のものにするしかない。
埼玉西武ライオンズ
今季、14勝を挙げたエースの
菊池雄星がメジャー・リーグへと旅立つ。来季は投手陣の奮起が求められるが、その中でも今季、高卒2年目ながら5勝をマークした今井達也には大きな期待がかかる。辻発彦監督からは「2ケタ勝ってもらわないといけない」とゲキを飛ばされているが、本人も「背番号(11)と同じ勝ち星を挙げたい」と飛躍を誓う。開幕から先発ローテーションで回れば、それも実現可能なポテンシャルは持つ。未来のエースが、大きく羽ばたくシーズンとなるのか、楽しみだ。
東北楽天ゴールデンイーグルス
プロ2年目の「背番号62」が初登板初先発で快投を見せたが、惜しくも初勝利には届かなかった。9月30日の
オリックス戦(楽天生命パーク)に先発した西口直人は、7回まで2安打無失点と完封ペースで試合を進めた。しかし8回二死三塁から同点2ランを浴びて、記録達成はならなかった。それでも最速148キロの真っすぐにカーブ、チェンジアップで打者を翻ろうする姿に、平石監督代行は「素晴らしい」と絶賛。伸び盛りの22歳の右腕で、しっかりアピールできれば、先発ローテ入りもありそうだ。
写真=BBM