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【西武優勝へのシナリオ】再び投手陣を打線でカバーしたいが……

 

早くも約3カ月後に2019年のペナントレースが始まる。各球団、補強もほぼ完了したが、頂点に立つ陣容をそろえることができたか。各球団の優勝へのシナリオは――。

2018年、リーグ優勝を果たした西武


 2018年、10年ぶりのリーグ優勝に輝いたが多分に“運”の要素が大きかったのは間違いない。その一つが宿敵・ソフトバンクに守護神のサファテが開幕直後に戦列を離れるなどケガ人が続出したことだ。9月16日からの2位・ソフトバンクとの直接対決では主砲・柳田悠岐が試合前のアクシデントにより緊急離脱。その間隙を縫い、獅子は手負いの鷹に襲いかかった。

 さらに、開幕直前に阪神からトレード移籍した榎田大樹、シーズンに入ってからはヒース、マーティン小川龍也など途中加入した投手陣が力を発揮したことも大きかっただろう。しかし、結局はCSファイナルステージで地力の差を見せられソフトバンクの前に敗退してしまった。

 今季もソフトバンクを打ち破らなければリーグ優勝は望めない。だが、菊池雄星浅村栄斗炭谷銀仁朗ら主力3人がチームを去り、戦力が低下。人的補償で内海哲也が加わったとはいえ、18年はリーグ最低防御率だった投手陣には不安が残る。18年のように打線が投手をカバーする戦いができればいいが、浅村が抜けて得点力が落ちるのは目に見えている。

 とにかく、投打ともに若手の台頭、主力がさらなるレベルアップを果たさなければ連覇は見えてこない。「われわれは上を見ていくしかない。受けるのではなく、攻める。攻める気持ちを持って戦い続けます」と辻発彦監督が言うとおり、前だけ見据えて頂点を狙う。

写真=BBM
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