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【中日優勝へのシナリオ】“継投”が機能するまで打線がカバー

 

早くも約3カ月後に2019年のペナントレースが始まる。各球団、補強もほぼ完了したが、頂点に立つ陣容をそろえることができたか。各球団の優勝へのシナリオは――。

2019年、中日与田剛新監督を迎えチーム再建に挑む


 阪神の失速で最下位こそ免れたものの、6年連続Bクラスのチームである。特に2018年はリリーフ陣の崩壊が顕著。先発陣も防御率4.08と決して良い成績ではないものの、リリーフだけで見ると16勝25敗で、防御率4.93は12球団でワーストだ。逆転負けも実に38度でこれもリーグで最も多い。日米野球で代表デビューを飾った佐藤優が抑え候補に台頭したことが希望の光だが、その佐藤を軸に“後ろ”の改善が図られなければ優勝どころかAクラス復帰すら難しい。

 先発では阪神に移籍したガルシアの穴は大きいが、6勝を挙げた松坂大輔、5勝の吉見一起、3勝の山井大介らベテランが健在。まだまだ彼らに頼る部分は大きいが、ここに佐藤同様に日米野球で名前を売った笠原祥太郎、伸び盛りの藤嶋健人、3年目の飛躍に期待の柳裕也と若手がローテ−ションに定着できれば、新旧織り交ぜてまずまずな顔ぶれとなる。

 最も期待できるのが打線だろう。チーム打率は17年の.247から18年は.265まで上昇し、リーグ2位。首位打者と最多安打の二冠に輝いたビシエドに、打率.321のアルモンテ、同.329の平田良介のクリーンアップはリーグでも屈指で、総得点598は前年から100点以上増えている。伝統のお家芸“継投”が機能するようになるまで、打線が支えられるか、注目だ。

写真=BBM
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