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ケガ明けが多いDeNA投手陣。開幕は2カ月後、焦りは禁物

 

キャンプ初日から熱を帯びるブルペン(写真は2018年)


 キャンプインまで1週間を切った1月25日、まさかのニュースが流れてきた。ルーキーイヤーの昨季、11勝をマークした東克樹が左ヒジの違和感のため報道陣への自主トレ公開を見送った。その後、新人王にも輝いた左腕の2年目のキャンプは、二軍スタートが決まった。本人は「大事ではありません」と話すが、調整の出遅れは確実でシーズン開幕に間に合うか微妙なところだ。

 昨年は開幕を前に今永昇太濱口遥大がそろって肩の違和感を抱え、シーズン開幕時に戦力となれなかった。それだけに東の状態は心配の種だが、それ以外にもDeNA投手陣には昨季から今オフにかけて手術を経験したケガ明けの投手が多い。

綾部翔/4月 右肩 クリーニング手術
齋藤俊介/7月右肩 クリーニング手術
寺田光輝/8月 ヘルニア手術
井納翔一/10月 右ヒジ クリーニング手術
平田真吾/10月 右ヒジ クリーニング手術
(野手では、梶谷隆幸が8月に右肩クリーニング手術)

 一概にクリーニング手術と言っても症状は選手それぞれであり、リハビリの進み、具合も異なる。キャンプインを前に綾部はブルペンで投球を開始しており、井納らも力強いボールが投げられるまで回復し、復帰に向けてリハビリをこなす。野手では、梶谷がキャッチボールの距離を徐々に伸ばしている状態だ。

 本日から12球団が一斉にキャンプインしているが、ここ最近は1月末からキャンプ地でハードな自主トレを行い、2月1日のキャンプインと同時にブルペンで全力投球する投手も少なくない。もちろん首脳陣へのアピールも必要だが、ケガ明けの投手は焦らず、自分のペースでメニューを進めることも必要だ。目標にすべきは、あくまでも2カ月後のシーズン開幕なのだから。
文=滝川和臣 写真=大賀章好
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