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気がつけば外野手最年長。楽天・島内宏明の挑戦

 

後輩から顔面ケーキの手荒い祝福



 いまや久米島キャンプでの恒例行事だ。楽天の外野手・島内宏明が2月2日、29回目のバースデーを迎えた。午前の練習後、山崎剛田中和基オコエ瑠偉ら後輩から「ハッピーバースデー師匠〜♪」とケーキをプレゼントされると、山崎からの「アーン」では、お決まりの顔面ケーキ。この手荒い祝福に島内の顔は真っ白。周囲からは爆笑が起こった。

 聖澤諒枡田慎太郎の引退により、20代ながら、外野手では最年長となった。「若手を引っ張るつもりはありませんよ」と笑うが、「師匠」と呼ばれるように、後輩たちからは慕われている。それでも、定位置を争うライバルたちに変わりはない。「レギュラーが確約されているわけではない。若いころのがむしゃらな気持ちを思い出して、バットを振っている」。

 そんな島内が意識するのは、FA移籍によりチームに加入したばかりの浅村栄斗。プロキャリアでは1年後輩にあたる強打の内野手だ。「すごくいい打者。浅村の映像を見て参考にしてきた」。2018年打点王との共闘を心待ちにしている。

 昨季は規定打席到達してキャリアハイとなる打率.292をマークするも、ケガもあり103試合の出場にとどまった。昨季は田中和基、茂木栄五郎とともに「タナモギアイランド」として上位打線を任されたが、打線の厚みが増した今季は下位に回る可能性が高い。「どの打順でも任せられるような打者になりたい」と、平石洋介監督の期待に応えるつもりだ。

 143試合フルイニング出場も見据えている。パンチ力も兼備する左打者が下位打線で存在感を示すことができれば、おのずとチームも浮上していくはずだ。

文=富田 庸 写真=BBM
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