オリックスの課題はまず投手陣だ。金子弌大、西勇輝が抜けて先発陣の整備が急務。西村徳文新監督は山岡泰輔、田嶋大樹、アルバース、ディクソンを計算に入れているそうだが、その他の先発の台頭も望まれる。昨年、リリーフで頭角を現した山本由伸を先発へ転向させるが未知数。あとは新外国人のエップラー。12日のフリー打撃に初登板したが、今後の実戦登板でどこまで真価を発揮するか注目される。

　外国人で言えばロメロ、マレーロに加えて新たに右の大砲・メネセスが加わった。打線は今季も昨季、26本塁打を放った吉田正尚が中心となるが、西村監督は三番を打たせたい意向があるようだ。そのためには外国人打者が機能することが必須。とにかく投手、野手合わせて6人の外国人が4人一軍枠を争うことになる。競争も生まれるし、いい効果が出るのではないか。

　あとは一、二番をどうするか。西村監督が理想とするのは機動力が使える打線。足を使える選手を3、4人、打線に組み込んでいきたいと考えている。小田裕也、宗佑磨のさらなる成長が必要だ。

　西村監督は昨年、ヘッドコーチを務めていた。これは大きなアドバンテージになる。自チームの戦力を把握でき、選手も知り尽くしているだけに、開幕に向けシーズンをしっかりと戦えるチームを作ってくれるだろう。

写真＝佐藤真一