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2019キャンプ取材現場発

【広島】第2次キャンプ合流の広島・小園海斗がハツラツの攻守走【キャンプ取材現場発】

 

思い切りのよさ光る走塁


シート打撃で右前打を放つ小園海斗



 報徳学園高の卒業式に出席するため、一時キャンプを離れていたドラフト1位の小園海斗がこの日から広島の沖縄第2次キャンプに合流。さっそく打って、守って、走ってと、はつらつとした動きを見せた。

 やはり、その動きはプロの先輩の中に入ってもひときわ目立ち、華がある。それを見せつけたのが、午前中に行われたシート打撃だ。

 最初の打席こそ、野村祐輔の落ちる球にタイミングを狂わされ、投ゴロに倒れたが、まずは守備で菊池涼介のゴロをダッシュよくワンステップのランニングスローで軽快にさばく。そして2度目の打席では、藤井皓哉のインコースのストレートが高く入ったところを右前に運んだ。さらには次打者・鈴木誠也のときに二盗。ワンバウンド投球のワイルドピッチで三進すると、メヒアの遊撃横への強い当たりで(上本崇司が好捕)スタートを切り、すかさずホームを陥れた。

 二盗については、あとでサインミスだと自ら告白していたが、それでもセーフにしてしまうあたりはさすがの脚力。本塁生還は迷いなく「ゴロゴー」を実行した形だ。この走塁に、廣瀬純外野守備・走塁コーチは、「ホームインはいいスタートだった。“今は、いろんな失敗をしてもいい”と言ってある。失敗を怖がらずにやれていることはすごいと思いますよ」と一定の評価を与えた。

 この日はランチ特打にも登場。久しぶりのキャンプ参加にもかかわらず、その後もウエートトレやスイング練習と遅くまで精力的にメニューをこなした。この体の強さも魅力だ。果たしてこのままアピールを続け、開幕一軍を勝ち取ることができるか。ショートには連続フルイニング出場を継続中の田中広輔がいるだけに、一軍に置いた場合の使い方はなかなか難しいところもあると想像されるが、一軍の舞台でどこまでやれるか見てみたい、という思いは膨らむばかりだ。

文=藤本泰祐 写真=小山真司
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