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澤村拓一先発転向、原辰徳監督の本心はどこに?/川口和久WEBコラム

 

ブルペンのやり繰りがカギに


澤村、崖っぷちだぜ


 いきなりだけど、みんな「もとぶ牧場」って知っている?
 沖縄のブランド牛「もとぶ牛」を育てている牧場で、直営の焼肉屋もある。
 今年の沖縄キャンプ取材でも店に行ったが、絶品だね。マジで美味い。

 実は、そこの坂口さんっていう社長が鳥取の実家のご近所さんで、俺の兄貴の同級生なんだ。最初はその縁で行ってみたんだが、今では沖縄というと、その肉が思い浮かび、条件反射でつばが出てしまう。
 鳥取からどうして沖縄とも思うけど、考えてみたら、俺も広島経由で東京……。人生いろいろか。

 巨人の沖縄キャンプに行ったのは、打ち上げの少し前だった。
 かつて4年間、コーチとしてずっと立っていたブルペンに行って、菅野智之吉川光夫田口麗斗のピッチングを見た。菅野はいいね。本人も「完ぺきです」と断言したが、この明るくハキハキ、でも謙虚じゃない態度はオジさんに似てる。
 セットアッパーになるという吉川光も田口も悪くないと思って見ていた。

 今年からコーチになった宮本和知水野雄仁とも少し話した。宮本は「先発陣はなんとなると思います。でも、後ろ三枚がまだ課題です」と話していた。
 7回からの勝利の方程式だね。
 マシソンが間に合わないし、その時点では守護神候補のクックも課題ばかりが目立った。
 
 大型補強で野手陣のパワーアップは間違いないが、投手陣には正直不安がある。投手陣のやり繰り、特にブルペンのやり繰りは、今年の巨人の大きなカギになりそうだね。

原監督らしい判断


 そんな中で、原辰徳監督が昨年中継ぎで49試合に投げた澤村拓一に先発転向を指示した。本人は一度拒否したらしいが、監督の命令は絶対だからね。

 でも、宮本は「先発はなんとかなる」と言っていたでしょ。実際、菅野、山口俊、メルセデス、ヤングマン今村信貴、田口麗斗で6枚はいる。
 もちろん、投手はどうなるか分からん。この6人でシーズンを完走なんてとてもできない。連戦の時期や夏場のバックアップの先発は大事になるのは確か。

 要は、澤村はいま、そこにはめられたんだ。先発ローテが保証されたわけではなく、しっかり調整すれば先発で使うが、ダメなら使わない。先発で結果を残せなかったら、やっぱりリリーフともならないはず。ずっと二軍だってあり得る。

 あの怖い原監督らしい最後通牒のサインだ。
 この崖っぷちから澤村が、はい上がれるのか、どうか。

写真=BBM

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